こんにちは
今日は甘味料がアレルギーの原因になっているというニュースを見かけたのでご紹介します。11日から横浜市で始まる日本アレルギー学会で調査結果を発表するそうなので、どんな結果が報告がなされるのでしょうか?しかしながら、個人的には甘味料がアレルギーの原因になるというのは、当然の結果だと考えています。
なぜそう考えるか?
理由は現在市場に出回っているそうした甘味料の類の原材料は殆ど遺伝子組み換え作物のとうもろこしやじゃがいもから出来ているからです。
こちらは以前歯科専売の100%キシリトールガムのメーカーからキシリトールの原材料に対する問い合わせに回答を頂いた時の文書です。
これは何もキシリトールに限った話ではなく現在市場に出回っているエリスリトール等の糖アルコール類、ブドウ糖異性化糖、アスパルテームやスクラロース等の甘味料の殆どが遺伝子組み換え食物で作られているのです。遺伝子組み換えとうもろこしやじゃがいもははBT(バチルス・チューリンゲンシス)を始めとした殺虫剤を作物自体が産生するように遺伝子操作されています。この殺虫剤を産生するように遺伝子操作された幾つかの作物は、免疫応答を誘発すること事が動物実験では確かめられています。またモンサントのラットのトウモロコシの研究は訴訟により公にされ、免疫系に関係した3つのタイプの血球細胞、(好塩基球、リンパ球、白血球の総数)が著しく上昇することが明らかにされているんです。
とうもろこしやじゃがいも等の遺伝子組み換え作物がアレルギーを引き起こしやすい理由については、以前にご紹介しましたが再度ジェフリー・スミス氏のメルマガの翻訳記事を掲載いたしますので参考にして下さい。まずは知ること。そしてアレルギーを引き起こす遺伝子組み換え作物から作られた甘味料とは無縁の人生ラインを歩んでみませんか?私たちにTPPを阻止したり政治をひっくり返す力は無いかもしれません。でも私たちには選択する自由が有ります。
(転載開始)
甘味料でアレルギー症状報告
加工食品などに使われている甘味料が原因とみられる食物アレルギーの患者が30人余り報告されていたことが、専門の医師らの初めての全国調査で分かりました。
医師は、甘味料がアレルギーの原因になることはあまり知られていないとして注意を呼びかけています。
調査したのは、国立病院機構相模原病院の医師や栄養士などのグループで、去年10月、食物アレルギーの患者を診療している全国の医師などに依頼し、およそ880人から回答を得ました。
それによりますと、食事の後にアレルギーの症状が出て、医療機関を受診した人で、甘味料による食物アレルギーと診断された人が15人、疑いがあるとされた人が18人いたことが分かりました。
中には呼吸困難などの重い症状が出た人もいるということです。
甘味料別では▽「エリスリトール」が15人、▽「キシリトール」が10人、▽「ステビア」が2人などとなっています。
甘味料はアレルギー物質としての表示義務はなく、含まれる量が少ない場合、原材料としての表示を省略することもできます。
調査を行った海老澤元宏医師は「甘味料がアレルギーの原因になることはあまり知られておらず、見逃されているケースも多いとみられる。ダイエットのための低カロリー食品が増えているので注意が必要で、今後は表示についても検討すべきだ」と話しています。
この調査結果は消費者庁にも報告されていて、消費者庁の担当者は「内容を詳しく精査するとともに、患者の数などを見ながら、今後、アレルギー物質としての表示が必要かどうかについても検討していくことになる」と話しています。
また、調査結果は11日から横浜市で始まる日本アレルギー学会で発表されます。
(転載終了)
下記はジェフリースミス氏のメルマガの翻訳文です
GMO作物がアレルギーを誘発しやすい理由
(遺伝子組み換えトウモロコシ編)
ジェフリー・スミス
バイオテクノロジー業界は遺伝子組み換え作物は害虫抵抗性があると言って宣伝するのが大好きです。これで遺伝子組み換え作物の畑は昆虫とは無縁で居られるという幻想を抱かせるのでしょう。しかし、「害虫抵抗性」とは単に植物自身に殺虫剤が含まれる事の婉曲表現に過ぎないのです。昆虫が遺伝子組み換え作物を一口食べると、毒が昆虫の胃の中に入りそして死に至るのです。
一口食べるごとに殺虫剤を摂取していると思うと、食欲も湧きません。でもバイオテクノロジー会社と殺虫剤を生産する事業所を規制する環境保護庁はその心配は無いと言います。彼らはBT(バチルス・チューリンゲンシス)と呼ばれる殺虫剤は天然の土壌最近から生産され、安全に使用されてきた歴史があると主張しています。有機栽培農家は例えば昆虫をコントロールする方法として天然の細菌を土壌に含ませる方法を解決策として使います。遺伝子工学の技術者は単に細菌からBTを産生する遺伝子を抜き取り、農家が手をかけなくてもトウモロコシや綿等の植物自身がBTを産生するようにDNAの中にそれを組み込みます。更に、彼らはBT毒は速やかに胃の中で分解され、もしそれが生き残ったとしても、人や哺乳類はBTに対するレセプターは持っていないので、悪影響が出ることは無いと主張しています。
しかしながらこれらの主張は裏付けの無い仮説に過ぎず、研究では異なった見解が示されています。
BTスプレーは危険性が有ります
天然のBTがバンクーバーやワシントン州の広範囲に渡りマイマイガを撃退するために散布されていた時に、約500人にアレルギーやインフルエンザの様の症状等が見られました。そのうちの6人がアレルギーや喘息で救命救急室に運ばれました。BTスプレーを吸引してしまった労働者の目、鼻、喉、呼吸器がかぶれる症状が出て、そのうちの何人かがBTに対して抗体免疫反応があった事が報告されました。BT製剤に被爆した農民は炎症、角膜の潰瘍、皮膚のかぶれ、ただれ、腫脹、発赤等を含めた症状が出ました。ある女性は誤ってBT製剤をかぶってしまった所、発熱し意識が混濁する発作を起こしました。
実際に当局は免疫システムが弱かったり、アレルギー体質の人は特にBTの影響を受けやすいことを知っていました。オレゴン健康支局は重度の免疫不全と医師の診断を受けている人は、散布している間はその現場に立ち入らないようにアドバイスしています。スプレーの製造者は「繰り返し吸引することで、感受性の高い人は感作しアレルギー反応を引き起こしてしまう」と、警告しています。BTは人には影響しないと言う沢山の主張が有ります。
しかし完全に消化システムを破壊することから、マウスの実験ではこれも同様に反証しました。BT毒を摂取させられたマウスはコレラ毒に対するのと同等の重度の免疫反応を起こしました。加えてBTは以前は無害だった物質に対して過敏反応を免疫システムに起こさせる原因になります。これはBTに被爆することでアレルギー反応を起こす範囲が増加する可能性を示唆しています。環境保護庁専任の専門家は、「労働者とマウスの実験はBTのタンパク質は抗原性のあるアレルギー物質である事を示唆している。」と、言っていました。
遺伝子組み換え作物の中の毒は天然のスプレーよりも毒性が強い
遺伝子組み換え植物の中で作られるBT毒は、有機栽培や慣行農法や林業で使われる、細菌から作られる物とはかなり異なっています。まず第一に遺伝子組み換え植物はスプレーの約3000~5000倍もの量の毒を産生します。スプレー形状の物は植物の葉っぱの上で、数日から2週間くらいで太陽光、高温若しくは物質にさらされることで分解されますし、雨水で洗われ葉から土壌に流れていきますし、消費者が洗って落とすことが出来ます。一方BT産生植物の場合はその毒物を全ての細胞が産生し続けますし、降雨や洗うことによってそれを取り除くことが出来ません。
天然の細菌の中で産生される毒物は昆虫のアルカリ性の消化管の中に入るまでは活性が有りません。一度昆虫の体内に入ると安全弁が外され、BTは毒性を持つようになります。しかし、技術者はその順序を変え、遺伝子組み換え植物の中にBT遺伝子を挿入します。植物の産生するBT毒は通常安全弁が付いていません。植物が産生するBT毒は常に活性を持っていて、天然の物よりもより免疫反応を誘発しやすいです。
BT毒は安全性試験にパスしていないのに使用されています
遺伝子組み換え食品のタンパク質は最初に導入されてからまだアレルギーの原因になるかどうか検査された事は有りません。世界保健機構(WHO)と国連食料農業機関(FAO)はアレルギーを起こす可能性のある遺伝子組み換え作物が承認されるのを制限するための審査基準を制定しました。その中で、タンパク質の1)既知のアレルゲンに類似したアミノ酸配列があるか、2)消化安定性、3)熱安定性について、調べるように勧告しています。これらの特性だけではアレルギー性について詳しい知見を得ることは出来ませんが、これらの特性を持つ遺伝子組み換え作物を拒否されるべきで、少なくとも更に検査を重ねるべきだと、専門家は言います。BT産生トウモロコシはこの3つの全ての基準を満たしていません。
例えば、特定のBT毒は、Cry1ABと呼ばれているモンサントのイールド・ガードとシンジェンタのBT11コーン品種の中から見つかります。1998年米国食品医薬品局(FDA)の研究者はCry1ABが卵黄のアレルゲンのビテロゲニンの9-12のアミノ酸配列を共有していることを発見しました。研究は「この類似性は追加の評価を行う為の正当な理由がある。」と、結論づけました。しかしながら、追加の評価はまだ行われていません。
Cry1ABは消化と熱にとても耐性が有ります。その安定性はスターリンク・コーンにより産生されるBT毒種に匹敵します。スターリンクは、専門家が高い安定性を持ったタンパク質でアレルギーを誘発するとして、人の摂取用として許可を得ることが出来なかった種です。それは家畜の飼料として栽培されていましたが、2000年に米国の食料供給の中に混入していました。何千もの消費者がアレルギー反応への可能性についてメーカーに苦情を訴え、300以上の品目でリコールされました。スターリンクの出来事の後、顧問の専門家は環境保護庁に監査とそれを摂取した個人の臨床評価をBT製品のアレルゲン性を確認するためにするべきだと、進言しました。しかしまたしても、その様なモニタリングは実施されていません。
BT綿花はアレルギー反応を誘発します
2005年のインドの医学調査官の報告には恐ろしい結論が書かれています。何百人もの農業従事者が、BT綿花に触れると中等度若しくは重度のアレルギー反応を起こす様になっているというのです。綿花を摘み取り、積載し、洗浄する他にかがんで触れるだけで症状が出てしまいます。幾つかの綿工場では、就労の為に工員が日常的に抗ヒスタミン薬を服用しなくてはなりません。BT種にだけアレルギー反応が起こりました。更に、実際にその症状はバンクーバーとワシントン州でBTの被害にあった500人の人達と喘息の悪化だけは見られませんでしたが、他は全く同じでした。
(市場の83%がBT綿花の米国では同様の報告は有りません、しかし、米国では綿花は手ではなく機械で行われています。)
インドの労働者の経験が「どの位BT毒は綿花の中で活性を持っているのだろうか?」と、いう疑問を投げかけました。オツムや、脱脂綿や包帯に使ってもなお毒性が有るのか?最後のケースでは、もしBT毒が治癒を阻害するとしたら、それは惨事になるだろう。例えば糖尿病患者では、治癒不全の傷は切断の原因になるかもしれないのです。
綿実は綿実油としても使われ、米国では多くの加工食品にも使われています。通常の油の抽出方法ででは毒性は破壊されますが、低温圧搾法で抽出された油にはその毒性が残ります。綿の草木は家畜の餌として日常的に
使われています。次のシリーズの部分では毒性にフォーカスします。BT綿の草木を食べた動物が病気になったり死亡したりする証拠があげられています。
BTトウモロコシの花粉がアレルギーの原因になるかもしれません
BT毒は遺伝子組み換えトウモロコシにより産生され、そのまま食されます。それは花粉においても同様にそのまま吸引されます。2003年BTトウモロコシ畑に隣接するフィリピン人の村では、村人が花粉を吸い込み約100人が病気に罹ってしまいました。その症状は、頭痛、目眩、激しい胃痛、嘔吐、胸痛、発熱、呼吸器や腸や皮膚等のアレルギー症状です。症状は最初は畑に隣接して生活する人たちに見られ、やがて近隣へと広がっていきました。39人の血液検査のサンプルからはBT毒に対する抗体が検出されました。これはサポートにはなりますが、その症状とBT綿が関連している事の証明にはなりません。他の4つの村で、次の年に同じとうもろこしが植えられた時に、花粉が飛ぶ季節にのみ、その4箇所で同じ症状が見られました。
1998年にイギリスの合同食品安全基準グループが米国食品医薬品局に宛てた手紙の中で、遺伝子組み換えの花粉を吸い込むことは危険性がある事を同じように指摘していました。彼らは吸引した花粉の遺伝子は呼吸器系中の細菌のDNAの中に移転されてしまう可能性を警告しています。この危険性について何の研究もなされていませんでしたが、数年後イギリスの研究者が遺伝子組み換えの大豆を摂取する事で、外来の遺伝子が腸内細菌のDNAの中に移転されてしまう事を確認しました。もしこれがBT遺伝子でも起こったら、遺伝子組み換えトウモロコシを食べるのを止めて何年も経った後でも、腸内細菌がBT毒を産生し続けることになります。
遺伝子組み換え作物が免疫応答を引き起こすという報告
殺虫剤を産生するように遺伝子操作された幾つかの作物は、免疫応答を誘発すること事が動物実験では確かめられています。モンサントのラットのBTトウモロコシ(Mon863)の研究は訴訟により公にされ、免疫系に関係した3つのタイプの血球細胞、(好塩基球、リンパ球、白血球の総数)が著しく上昇することが示されています。
オーストラリアの科学者はインゲン豆の遺伝子が産生した殺虫剤(BTでない)を取り出し、エンドウゾウムシを駆除する為にエンドウに組み込みました。そのエンドウは通常の遺伝子組み換え作物の承認検査をパスして、実用化されました。しかし、開発者はいまだかつて他の遺伝子組み換え作物では行われたことの無かったマウスの実験を行うことを決めました。彼らが自然な状態でその殺虫剤を検査した時、いんげん豆の中で産生されたi.eバージョンのタンパク質はマウスには害が有りませんでした。でも同じタンパク質でも、いんげん豆の遺伝子がエンドウのDNAに組み込まれて産生された時にはマウスに炎症反応が見られました。これは人においてもアレルギーの原因になる可能性を示唆しています。ともかく、ある無害なタンパク質が他の種類の植物によって産生された時には致死性を持ったものに変化してしまう可能性が有ると言う事です。科学者たちは、微妙で予測のできない糖分子のパターンの変化が起こりそれがタンパク質に付着することで、問題が起きる原因となるとしています。このタイプの微妙な変化は市場に出ている遺伝子組み換え作物では通常は分析されていません。
遺伝子組み換えじゃがいもに組み込まれた3つめのタイプの殺虫剤についての実験で、ラットの免疫系にダメージがある事が分かりました。血液検査で彼らの免疫応答がとても低下して、免疫機能に関連した臓器にも傷害が見られました。エンドウ豆の自然な状態では殺虫剤はラットには無害でした。でも遺伝子組み換えの過程を経て予想のできない変化をすると健康問題の原因となるようでした。そしてえんどう豆と同じように、そのじゃがいもでも、市場に出される為のバイオテクノロジー会社が行う従来のタイプの検査をしただけで、じゃがいもも承認されました。
アレルギー反応は防御反応ですが、外部からの刺激物に対して免疫系が有害な反応を起こすことが有ります。身体は何らかの異物を認識し、攻撃し、それに応答するのです。全ての遺伝子組み換え食品は、外敵で異物と認識されます。遺伝子組み換え食品の専門家のアルパド・プシュタイは、「公表或いは非公表の今までの実験は一貫して、(各種類の遺伝子組み換え食品や作物を食べた動物の免疫系が変化する事は大きな問題である)と、いう事を示している。」と、言っています。
免疫反応に加えて、遺伝子組み換え食品には毒性が有るという研究や報告がいくつかあります。次回のこのシリーズでは、遺伝子組み換え作物摂取に関連した、何千という動物の病気、不妊、死亡の例を見てみましょう。
(翻訳文終了)
from May 2007 Spilling the Beans newsletter
© copyright Jeffrey M. Smith 2007