「さてお昼ごはん何にする？」で悟ちゃおう💓
「自由意志がある」これも単なる信念の一つ？
それを裏付けるのが「リベットの0.5秒」の発見だ。
米国の生理学者ベンジャミン・リベットは、
私たちが「動作（たとえば腕を上げる）」を始める約0.2秒前には、
「意識的な決定」を表すシグナルが現れる。
しかし脳内では、「腕を上げよう！の意識決定」を示す
電気信号の約0.35秒前に、それを促す無意識的な「準備電位」が現れる。
つまり、「腕を上げよう！の意識決定」の約0.35秒前に
すでに脳により「腕を上げる」決断がなされている。
このリベットの実験は、「自由意志は幻想である」という
科学的な根拠とされている・・・
つまり私たちの行動に自由意志はない！
全ては神の御心のままにということだが
ここで一つ困った問題として・・・
自由意志がないとなると行動にエゴは責任を感じる必要がなくなり
モラルの低下が起こり不正や犯罪行為が増えるのではないか？
という疑問が出てくる
それについては実際、自由意志はないという内容もしくは
中立な内容の文章を読ませた後に数学の問題を解かせると
カンニングが前者の場合の方が増えたり
認知的作業に対する報酬額をごまかす傾向が増加するという
実験がなされている。
でも、ここで面白いのはそうした実験では
「自由意志」についてどんな観念を持っているかで
私たちの行動が変わってくる可能性があるという部分。
観念は外からの入力で書き換え可能な
「考え」に過ぎないが
「考え」次第で行動が変えられる・・・
ということはやっぱり自由意志はあるのか？と
はて、「自由意志問題」は振り出しに戻されてしまった。
それで、その「考え」がどこから来るのかを瞑想で辿ってみる・・・
良かったらちょっと一緒にやってみてね💓
まず目を閉じて呼吸に意識を向けながら今現在、
頭の中に何か「考え」が浮かんでいたら
そのを行方を見つめるとやがて消えていく・・・
更に呼吸に意識を向けると
何もないスペースを発見するかもしれない
このスペースこそが私たちの真我だと
言われている源泉だ・・・
でも私たち一般民はこのスペースに長時間
留まっているのは難しく自分の内側を
見つめていると程なくして、次なる「考え」がやってくる・・・
そこでの観察のポイントは一体その「考え」は
どこからやってきたか？だ・・・
例えば今私は、特別な「考え」もなく記事を
良いペースで書いていたが突然
「お昼ごはん」何にしようか？という考えが
自分の意志とは全く無関係に降ってきた
そして細かく観察してみると「お昼ごはん何にしようか？」という
思考がやってくるそのちょっと前に
息子がトイレに行くのを見かけた。
つまり息子の姿が刺激として入力され
「お昼ごはん何にしようか？」と出力されたわけだ
しかしながら私の場合、たまたま母親役を演っているので
出力はそうなったが、あなたが父親だったり兄弟だったら
また違った出力になっただろう・・・
という事で、そろそろ「お昼ごはん！」と息子が
リアルに騒ぎ立てそうな時間になってきたので
まとめると・・・
私たちが自由意志だと思っている考えは
外部から感覚器を通じて入力される刺激や
現在あなたが問題視したり、心から離れない出来事が
フラッシュバックすることが引き金となって
ほぼ自動的に出力されている可能性がある
そしてその出力はあなたが人生で
どんなプログラミングをされて来たか？
現在どんな役割をしているか？によって
源泉が決めている・・・
ラメッシ・バルセカールは「誰がかまうもんか？」の著書の中で
一日の終りに自分の行動を辿って
自由意志を行使できたかどうかを確認する
それが悟りを開くための唯一の修練だと言っている
「エゴと戦わなければいけないというのは、
以前の条件づけです。そして、今私はあなたに
「エゴと戦うな」と教えています。
戦うことは役にたたないからです。
エゴは自殺をしないでしょう。
エゴを創造したパワーだけが、エゴを破壊することができます。
ですから、エゴを受け入れ、それが続く運命があるかぎり、
それを続けさせなさい。これはエゴと戦うように言われいる
現在の条件づけを変えることになる条件づけです。」
（誰がかまうもんか？より）
エゴや思考もまた源泉から生じたもの
となると自由意志を持っている「自分」って一体誰なのか？
まさに「行為はなされるが、そこに個々の行為者はいない」という
ブッタの言葉が腑に落ちるね～✨
肉体を持っている限りこれからも色んな考えや感情が
湧き起こり人生は続くでしょう。
でも、それも全て源泉がなしていることです。
そこを理解した先には、個々の行為者が持つべき
責任、罪悪感、プライドからの開放と自由があります💓
が、しかし・・・
人はこれをわがままと呼ぶ（笑）
さて、お昼ごはん何にしようかな？