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食べ物、健康、病気に関する8大原則(1)

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こんばんは

医院で凝固血液観察を導入させていただいてから、強く思うことが有ります。それは、「患者さんに正しい食生活を理解してもらうための説得力のある資料を作りたい!!」と、言う事です。先日も「肉が大好きでよく食べているけど、悪玉コレステロールが高いと言われ医者にコレステロールを下げる薬をもらって飲んでいる♪」という患者さんがいらっしゃいました。それで「コレステロールを含むのは動物性食品だけで、植物性食品には含まれないから、動物性食品を食べないようにすれば、血中のコレステロールは低下すると思います。1ヶ月試してみられたら如何ですか?お薬はスグいらなくなるかもしれませんよ。」と、お伝えしました。

その患者さんは、「でもお肉食べないと、タンパク質不足で体が弱くなっちゃうでしょう?」と、心配されていました。それで、「動物性タンパク質の食事中の比率が増加する程がんの罹患率が上がることや、動物性の食品に含まれている栄養素で、植物から充分に得られないような栄養素は何もない。」という事を口頭でお伝えしましたが、初めて聞いた話みたいだったので、ピンと来ていらっしゃらないご様子でした。

そういう訳で、今日は食事指導の時に使える納得の行くような資料が欲しい~と、
葬られた「第二ののマクガバン報告」/政界・医学界・食品医薬品業界が犯した『情報黙殺』の大罪」   T・コリン・キャンベル トーマス・M・キャンベル著 松田麻美子訳 グスコー出版
を読み返していました。そうしたら、下巻の冒頭の章にコリン・キャンベル先生がご自身が考える「食べ物」「健康」「病気」に関する8大原則が記されていました。下手に私が考えるよりも、よっぽど説得力が有るので、この8大原則は説明の時に上手く活用させていただこうと、思いました。

コリン・キャンベル先生も「ある化学物質が発ガン物質だと、報道されるたびに反応したり、新しいダイエット本が書店に並ぶたびに手にとったり、あるいは新聞の見出しが「遺伝子研究によって病気が解明された」と派手に報じるたびに一喜一憂する必要などもうない。この8大原則を理解することで、地域社会の健康を高めるため、私達のお金や資源を重要なところへ投資できるようになるし、個人にとっても、社会にとっても、私達の仲間である動物にとってもそれは地球にとっても、実に意味深いものがあるのだ。」と、仰っている様に、このことを理解することは、個人の問題から地球への貢献へつながります。何だかそう思うとワクワクしますよね!「地球規模の貢献!」これがキーワードですね。

それでは、まだこの本をお読みになった事がない方のために8大原則をご紹介しておきます。

◆第1の原則:栄養の正しい定義とホールフードの価値を知る
栄養とは、食べ物の中に含まれている無数の物質の複合作用を意味する。
ホールフード(未精製・未加工の食べ物)は、
その中に含まれる栄養素の寄せ集めよりもずっと素晴らしい効果がある

例えばほうれん草を一口食べたあと、身体の中には18種のアミノ酸、8種の脂肪酸、10種のミネラル、9種のビタミン、植物ステロール、ファトケミカル等分かっているだけで、多種多様な栄養さが入ります。ほうれん草が、消化液や消化酵素と混ざり複雑なプロセスを得て身体の中に取り込んでいく。この過程の詳細は複雑すぎて、決して私たちにその全容が理解できないだろうが、ここで理解して欲しいことは、次の点です。

良い健康状態を作り出すため、身体の全組織が協力し合っている反応には、食べ物から得られう化学物質が関わっている。

食べ物に含まれる化学物質は、細胞の中や人体の複雑な管理機能によって、入念に調整される。この管理機能が、どの栄養素が何処へ行くのか?栄養素はそれぞれどれだけ必要で、その反応はいつ起こせばいいのか?などを決定する。人間の身体は、自然の中のホールフードから最大限の恩恵を引き出すため、この極めて複雑な「体内ネットワーク」を進化させてきた。したがって、見当違いをしている人たちが、一つの栄養素、すなわちある化学物質を特定し、その効力を大声で宣伝したとしても、それはまことに短絡的な考え方と言わざるを得ない。

◆第2の原則:サプリメントへの警鐘を知る
サプリメントは健康の万能薬ではない。

栄養とは、無数の化学物質が無数の状況下で反応する極めて複雑な生化学システムの中で、あらゆる反応が作用し合って初めて機能するものである。したがって、「サプリメント(栄養補助食品)として摂取された単独の栄養素が、ホールフードの代わりになれる」といった考え方は、全く理にかなっていない。サプリメントは長期間にわたる健康をもたらしてはくれないし、予期せぬ副作用を引き起こす可能性もある。

人間というものはいつも食べているものを食べ続けたいという習性があるから、数錠のサプリメントを常用する事で、自分の好ましくない食習慣が体に悪影響を与えたとしても「大丈夫」だと気持ちを楽にする事ができる。しかしながら、研究では、「ガンおよび心臓血管疾患の予防としてビタミンA、ビタミンC、或いはビタミンEのサプリメントや葉酸入りの総合ビタミン剤、或いは抗酸化物質のいくつかを組み合わせたものなどを毎日服用することによる有益性と有害性を判断することは出来なかった。」ということが分かっています。

栄養素はサプリメントとしてではなく、食べ物として摂取された時にのみ重要となる。

従来通りの良くない食習慣を続けながら、健康を維持する為に単一のサプリメントに頼るのはお金の無駄であるばかりか、体にとって 
も危険なことがある。

◆第3の原則:植物性食品の意義は甚大である
動物性食品の中に含まれている栄養素で、植物からは十分に得られないような栄養素は何もない

植物性食品は動物性食品よりもはるかに多くの抗酸化物質や食物繊維、ミネラルを含んでいる。

 
動物性食品に比べ、植物性食品にははるかに多くの抗酸化物質(βカロチン、ビタミンC、ビタミンE等)、食物繊維、葉酸、ミネラル等が含まれています。一方、動物性食品には植物性食品には全く含まれていない、コレステロールが非常に多く含まれ、脂肪も9倍多く含まれています。

栄養学の定義によれば、必須栄養であるための「化学物質」は次の要求を満たしていなけれrばならない。
①人間の健康な身体機能のために不可欠であること。
②人間の身体じsんでは作ることができない。そのため、身体の外から摂取すべきものであること。

動物物性食品に含まれていて、一般的な植物性食品に含まれていない栄養素は4つあります。

・コレステロール
・ビタミンA
・ビタミンD
・ビタミンB12

コレステロールは健康にとって不可欠ではありますが、私達の身体は必要とされるコレステロールを全て作ることが出来ます。従って、私達は食品からコレステロールを摂取する必要は全く有りません。

ビタミンAはβカロチンから身体の中で容易に合成することが出来ますし、ビタミンDも一日おきにおよそ15分、皮膚を日光に当てるだけで容易に作ることができます。ビタミンAとDは2つとも食品やサプリメントから大量に摂取することで有毒になることがあります。つまり、ビタミンAとDの必要量は、体自身がタイミングや量を容易にコントロールできるように、ビタミンAの前駆体であるβカロチンや日光に頼る方がいいのです。

ビタミンB12に関しては、少々複雑です。このビタミンは土の中、或いは人間を含む動物の腸の中に生息している微生物によって作られる。ビタミンB12をたっぷり含んだ栄養豊かな土の中で育った植物はこの栄養素を容易に吸収することを、研究者が納得できるように証明しています。しかしながら、長年に渡って殺虫剤や除草剤を使用し続けてきた影響で、土壌の疲弊が広がり、この活力のない土でソだれられた野菜や果物にはビタミンB12が不足している可能性があります。

さらに何事も清潔第一の社会で暮らしているため、ビタミンB12を製造する土壌媒介の微生物と直接接触する事はめったにない。従って浄化された野菜や果物を食べ動物性食品は取らないという現代人は充分にビタミンB12を取っていない可能性があると考えても不思議ではない。従って、肥沃な土地で育った新鮮なオーガニックの「健康に良い食事」と定期的に戸外に出る「ライフスタイル」こそ、ビタミンB12やDを充分に摂取できる最善の方法である。簡潔な方法で自然な生き方に戻ることは、他にも数え切れないほどの恩恵を与えてくれる。

(要約終了)

という事で、ここで、本文の要約を終了します。また続きは後程UPします。
コリンキャンベル先生も自然の営みにそったシンプルライフが良いと言っています。自然から離れる生活をすればする程健康から遠ざかる。世界的な栄養学のリーダーもやっぱりそう言っています。私の直感もこれこそが栄養学の真理だと思っています。


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