こんにちは♪
まず私ごとですが、頂いたメッセージが開けない事が度々ございます。住所は大丈夫な事も多いですが、メールアドレスや個人情報が載っていると開けないようなので、メッセージを下さる時にはご注意くださいませ。
さて、今日の話題はこの写真のお米についてです。
発展途上国では年間150~250万人の小児が、ビタミンAの欠乏によって夜盲症、眼球乾燥症、免疫機能障害の危険にさらされており、ビタミンAの前駆体のβカロチンを多く含む遺伝子組み換え技術を使ったゴールデンライスの開発・実用化が進んでいて、いよいよフィリピンでも2016年に発売されるそうです。
と、こんな風に聞くと遺伝子組み換え技術って素晴らしい事だ!これで多くの子供たちが助かる。特にフィリピンでは先日の台風で大きな被害に見舞われただけに、余計この様な明るいが話あって良かった。と、普通に考えれば思いますが、実はその安全性はまだ確かめられていません。それを証拠に先日米国マサチューセッツ州にあるタフツ大学が、同大学の研究員が中国人児童を対象に遺伝子組み換え米「ゴールデンライス」の人体実験を実施ことについて謝罪した事がニュースになっています。
それにお米を主食にしている日本人にとっても、こうして遺伝子組み換え米が承認されて行くのって、不気味ですよね。
個人的にはこうした人道的理由をつけて、さも良い事をやっている様にみせかけての、やり方には騙されないよ~と、思っているので、遺伝子組み換えの人体実験には参加したくないです。だからGMOは極力避けたいと思っていますが、皆さんは如何でしょうか?でも生物には適応性が有るので、人体実験に参加して、現人類を超越するスーパー人類を目指しますか?ちょっと時代遅れのおやじギャグだったかもね。
それから、最後にちょっと古い資料ですが、国内で開発中の遺伝子組み換えイネの問題点をまとめて下さっている河田 昌東先生の記事のリンク先を載せておきますので、ご興味が有る方はご覧になって下さいね。スギ花粉症予防効果ペプチド含有イネなど、疾患の治療に用いる様な物も開発されている所は、今回話題にしたゴールデンライスとも似ています。
国内で開発中の遺伝子組換えイネの問題点
http://www2.odn.ne.jp/~cdu37690/kokunaidekaihatutyuunogmine.htm
河田昌東(2006年4月8日)
実は河田先生の記事にあるこの花粉症緩和米については今年の4月に日本科学未来館で、開発者の先生がサイエンストークイベントをされています。
日本科学未来館
イベント情報
http://www.miraikan.jst.go.jp/event/130329107748.html
それから農業生物資源研究所のHPでは花粉症緩和米についても詳しい説明がなされています。
スギ花粉症緩和米の開発研究について
http://www.nias.affrc.go.jp/gmo/
ゴールデンライスに続けとばかり、こちらも実用化されて行くんでしょうね♪イベント等も行い、着々と準備が進んでいるようですしね。でも人為的に遺伝子組み換えされたお米なんて食べたくない~!だって花粉症じゃないし・・。
(takさんのブログより引用)
http://ameblo.jp/kunotakayoshi/entry-11675200477.html
世界初の遺伝子組み換えイネ、フィリピンで2016年発売へ
以下は、記事の抜粋です。
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フィリピンで商業化が予定されている世界初の遺伝子組み換えイネの生産が、環境保護団体などの強い反発をよそに、今後2、3年以内に承認される見通しだと11月5日、同国の研究所などが発表した。
フィリピンに本部を置く国際稲研究所(International Rice Research Institute、IRRI)と比農業省双方の担当者が発表したところによると、GMイネの生産に反対する活動家によって8月に試験農場1か所で破壊行為があったにもかかわらず、新しく開発された遺伝子組み換え作物(GMO)の「ゴールデンライス」は試験栽培を完了したという。
IRRIのAchim Dobermann務次長によると、承認に要する期間の長さによるが、種を農家に流通させる準備が整うまでには最低でも「2年から3年」はかかるという。比農業省のバイオテクノロジー計画を統括するAntonio Alfonso氏によると、今後はGMイネの消費と栽培に関する安全性を判断するための試験を実施する予定だという。
ゴールデンライスは、ビタミンAを作り出すように遺伝子組み換えが行われている。発展途上国の多くの人々の食事にはビタミンAが不足しており、結果として免疫の低化や失明などを引き起こし、死に至る場合も多いとIRRIは指摘している。
だが多くの環境保護団体は、GMOが有害な副作用をもたらし、それが非GMO作物にも取り返しがつかないほど拡散しかねないとして、GMOに反対している。
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2000年にこのトランスジェニック植物の作成が発表された時は、スイセンからのphytoene synthaseとバクテリアからのcarotene desaturaseをコードする遺伝子ともう1つの遺伝子を米粒特異的にイネに発現させるという高度な技術と、途上国の貧しい子供たちの命と視力を救うという目的のために非常に注目されました(論文をみる)。
現在では、もう1つの遺伝子は必要ないことがわかり、phytoene synthaseについてはスイセンの遺伝子を効率の良いトウモロコシの遺伝子に置き換えることで、当初の23倍も多くのベータカロチンを生産できるようになっています。
1食分のゴールデンライスは、推奨摂取量の60%のビタミンAを提供することができるとされており、世界で1億人以上の子供がビタミンA欠乏の影響を受け、毎年200万の子供達が死に50万の子供が失明している現状の改善が期待されています。なお、Syngenta社の開発技術は無償提供されています。
ところが、 本年8月に、「フィリピンで400人もの怒った農民が、遺伝子組み換えイネの試験圃場を破壊した」というニュースが報道されました。この報道は事実と異なり、実際には、「IRRIでのイベントに参加するためにバスでやってきた農民がうろたえる横で、遺伝子組み換えに反対する活動家達が穀物を破壊した」というものでした。
今後の展開を注目したいと思います。左がゴールデンライス、ビタミンAの前駆物質βカロチンを含むために黄色い色をしています。味は変わらないそうです。
(転載終了)
(以下Searchinaより転載)
米大学、中国人児童用いた遺伝子組み換え食品実験で謝罪=中国
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0919&f=national_0919_058.shtml
米国マサチューセッツ州にあるタフツ大学が18日に、同大学の研究員が中国人児童を対象に遺伝子組み換え米「ゴールデンライス」の人体実験を実施ことについて謝罪した。中国メディア・中国新聞社が19日伝えた。
遺伝子組み換え技術により誕生したイネ品種「ゴールデンライス」は、モミの色が黄金色であることからその名がついた。通常のイネと異なり、ビタミンAの吸収を助ける効果があるとされるが、一部からその安全性に対する疑問の声もあった。
同大学の謝罪声明によると、問題になったのは同大学の研究員である湯光文氏らが2012年8月に米国内の栄養学学術誌に掲載した「ゴールデンライス」にかんする論文。研究では6-8歳の中国人児童の人体を用いた実験が行われた。
声明は、実験データは検証済みで、健康や安全リスクは発見されていないものの「研究自体が学校の倫理審査委員会の規定および米連邦法規に適合していなかった」として、実験行為について謝罪した。
さらに、今後の再発防止措置を取るとともに、湯氏に対し2年間の人体研究禁止とし、その後も人体研究従事に制限を加える処分を下すことを明らかにした。
中国では加工原料として大豆、トウモロコシなどの遺伝子組み換え作物の輸入が認められている。現在、世間ではその安全性が問題となっており、ネット上で遺伝子組み換え食品リストが出回って議論が起きた。今回の件は、中国国内の遺伝組み換え食品論争をさらに過熱させるものとなりそうだ。
(転載終了)