おはようございます♪
早速今日の話題に行きましょう。
まず以下の血液像をご覧ください。
これは小学校低学年のお子さんの2~7層に渡って観察した凝固血液像です。
正常な血液像は以下の画像の状態なので、化学物質や重金属等の何らかの異物が含まれ血液像が黒色に変化していることが考えられます。
問診したところ、変わった所としては飲料水としては水道の水は殆ど摂取せず、ペットボトルの水を常飲している。おやつは殆ど毎日加工していないスルメや昆布をそのまま食べているとの事でした。
そして口腔内には以下の様な、右下6番と上顎の左右の中切歯に、軽度の斑状歯が3本有りました。
(イメージで実際の症例の写真とは異なります。)
斑状歯はフッ素の過剰摂取で起きてきますが、中切歯や第一大臼歯が形成されるのが、以下の時期ですので、出生時から4~5歳くらいまでの間にフッ素を過剰摂取した可能性が有ります。しかしながら、保護者の方はとても勉強熱心な方でフッ素の弊害についても理解が深く、生まれてから一度もフッ素塗布やフッ素入りの歯磨き粉を使った事が無いと言います。
(以下のサイトより引用)
■参考:歯種別、歯の石灰化開始時期と完了(歯冠完成)時期
http://www.ha-channel-88.com/jiten/hannjousi.html
永久歯 | ||
歯種 | エナメル質石灰化開始 | 歯冠完成 |
中切歯 | 3~4ヶ月 | 4~5歳 |
側切歯 | 上顎 10~12ヶ月 下顎 3~4ヶ月 | 4~5歳 |
犬歯 | 4~5ヶ月 | 6~7歳 |
第一小臼歯 | 1.5~3ヶ年 | 5~6歳 |
第二小臼歯 | 2~2.5ヶ年 | 6~7歳 |
第一大臼歯 | 出生時 | 2.5~3歳 |
第二大臼歯 | 2.5~3年 | 7~8歳 |
第三大臼歯 | 7~10歳 | 12~16歳 |
そうなると、やはり飲料水や食品からフッ素を摂取している可能性が高くなります。
海外産のミネラルウォーターはフッ素が入っている可能性が有ります。銘柄は日本のものだとおっしゃっていましたが、日本のものに入っている可能性が無いとは言えませんし、
厚生労働省の基準では上限が0.8ppmとなっているので、出生時から飲用していた水にフッ素が入っていた可能性が有ります。
(以下のサイトより引用)
http://www.asunet.ne.jp/~bbb/95-41.html
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フッ素含有量の多いミネラルウォーターを飲む事によって、水道水にフッ素を添加した 国より、効果(後光効果がない分)は少ないですがむし歯予防に役立ちます。 | ||
FDAの発表 | 後光効果 | |
日本国内でもフッ素入りミネラルウォーターが販売されています。 (写真の店:佐賀県:ジャスコ佐賀大和店:電話0952-64-8000) | ||
イタリア(トスカーナ)産のウリベートミネラルウォーターです(1本298円)。フッ素濃度は1ppm(1mg/l)です。 これは、サッカーイタリア代表チームのオフィシャル商品です。 日本国内用に、日本語で7歳未満のお子様の飲用をお控え下さいとの注意書きがしてありますが(イタリア語では、この表示が見つかりません。)イタリアでは、6歳児以下の子供も飲んでいます。 HP::http://www.kataoka.com/products/uliveto/index.html | ||
フランス(アルザス地方)産のヴァットヴィレールミネラルウォーターです。(1本197円) フッ素濃度は2ppm(2mg/l)です。日本国内用に、日本語で7歳未満のお子様の飲用をお控え下さいとの注意書きがしてありますが、フランスでは、6歳児以下の子供も飲んでいます。 | ||
解説:日本の水道水に含まれるフッ素の上限を厚労省は0.8ppmと決めています。しかし、諸外国では、水道水にフッ素が0.7~1.3ppm入った水道水をむし歯予防に使用しています。6歳以下の子供がフッ素濃度2ppmを超える水道水を利用し続けると歯牙フッ素症(斑状歯)が現れてくる場合があります。しかし、飲料水(ミネラルウォーター)のみの場合には、その国で作られる加工食品にフッ素が混ざらないので、2ppmのミネラルウォーターを飲み続けても、歯牙フッ素症が出現する量(後光効果がないので)には届きません。 アメリカでは、ボトル水が2.4ppmまでのも販売されています。 日本の水道水のフッ素(0.8ppm)の上限は科学的根拠がないので見直すべきでしょう。この件について厚労省に問合せていますが、未だに回答がありません。できれば皆様からも厚労省に意見をお願いします。 |
それからフッ素の摂取源として海藻の可能性も有ります。熊本県歯科医師会が出しているフッ素のQ&Aの資料によれば、
http://www.kuma8020.com/school/pdf/111031_03.pdf#search='%E6%B5%B7%E8%97%BB+%E3%83%95%E3%83%83%E7%B4%A0'
(一部引用)
3)自然界にフッ化物はどれくらい存在しているのか?また、自然界のフッ化物とむし歯予防に使用するフッ化物は同じものか?
地球上のあらゆる場所に存在している。岩石中にはフッ素として平均 100~1,000ppm(0.1~1.0g/kg)、海水中には 1.3ppm(1.3mg/l)、そして地表水中には 0.01~0.3ppm 程度存在している。むし歯予防によく用いられるフッ化ナトリウムは、天然の岩石であるほたる石や氷晶石から精製されるものであるから自然のフッ化物そのものである。
6)フッ化物は海水にも含まれているそうだが、魚を食べる人間の体内で濃縮されるのではないか?
海水には、1 リットル当たり1.3mg のフッ素が含まれているので、フッ素濃度としては 1.3ppm になる。海水のフッ素濃度のほうが、水道水フッ化物添加のフッ素濃度(0.7~1.2ppm)よりやや高いが、魚などの生態系に異常を及ぼすものではない。また、魚や海藻などの海産物のフッ素濃度は比較的高く、これらの食品を多く摂取すれば、同時にフッ素も多く摂取されることになるが、生体が利用するのは、摂取された食品のうち胃や腸で吸収された成分。しかも、フッ素は主に魚の骨やエビの殻に多く含まれるので、もともと食べないか、摂取したとしても、吸収率が低いため大便中に排泄されてしまっている。したがって、人間の体内で濃縮されるということはない。
(引用終了)
つまり海産物には多量のフッ素が含まれている可能性が有ります。現在のお子さんがスルメや昆布を良くおやつに食べているという事は、お母様が妊娠中からそういったものを摂取していた可能性も有りますし、食材として良く使っていた可能性も有ります。実際の摂取源が何であったかは、これからもう少し検証する必要が有りますが、斑状歯が出来てしまったという事は、フッ素の過剰摂取が有ったという事です。
また、今回の血液像においても正常な像と比べて黒っぽい色をしているという事は、何らかの化学物質や重金属などの異物が、血液中に存在することは間違い無いと思います。勿論もう少しく詳しい調査が必要ですが、加工食品は極力避け人工的なものは摂取しないという事ですので、ペットボトルの水やスルメや昆布などの海産物が原因で、この様な血液像をしている可能性が高いです。
そこで今回は水を変え、昆布などの海産物の摂取を抑え、野菜や果物等のローフード食への切り替えに加えノニジュースを摂取することをご提案しましたが、保護者の方のご希望で、まずノニジュースの解毒効果を見てみたいという事で、ノニジュースだけを2週間くらい摂取してみることにしました。(確かにどれが効いたか分からなくなるので、条件を一つだけ変えるというのは科学の基本ですね。)さて、結果が出ましたらまたご紹介したいと思います。
この症例で、フッ素塗布やフッ素入りの歯磨剤を避けていても、水や食品から実は高濃度のフッ素を摂取している可能性がある事が分かりました。これは私見ですが、私たちは陸地の生き物なので、やはり海産物よりも地上で採れた恵みをいただくのが、本来の食性に合った食べ方なのではないかと、再確認させていただきました。もちろん現在の土壌は汚染されていますし、場合によってはフッ素による汚染もあるでしょうから、それで絶対安全とはいう事は出来ない所が悲しいですが・・。
それでは、良い週末をお過ごしくださいませ♪