おはようございます♪
「かつて森を消した文明は滅びる」日本熊森協会会長の森山 まり子氏はそう語る。
環境を考える経済人の会21 2009年度第7回朝食会
「豊かな森を次世代へ」
森山まり子氏(日本熊森協会会長) 2010.4.6
http://www.zeroemission.co.jp/B-LIFE/MORNING/mng200907.pdf
例えば日本で一番大きい琵琶湖の水は周辺の1400万人が水源として使っています。1400万人がじゃんじゃん水を使ったら、琵琶湖の水も減っていきそうなものですが、何故減らないのでしょうか?雨の水が溜まるのでしょうか?勿論それも有りますが、何といっても毎日琵琶湖には水が注がれてくるから琵琶湖の水はへらないのです。
「それはどこからか?」
琵琶湖には一周河川だけで120本の川が繋がっているのですが、そこから水が毎日入ってきます。この川の水はどこから来たのだろうか?ずっとたどって行くと、全部山の中に入っていきます。最後はなんと、湧水なのです。もし、琵琶湖の周りの山がはげ山だったら、この湧水は有りません。雨が降った時は日本列島は水浸しになるのですが、雨がやむと一気に水は消えてしまいます。琵琶湖の周りの山に今も森が残っているから、この湧き水があるのです。
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確かに琵琶湖の周辺の航空地図を見ると豊かな森が残っています。
保水力のあるのは、手つかずの原生的な天然林。熊が住む豊かな森は生きた森で保水力が高く湧水も出ます。それに対して、人間の都合で植えられたしまったスギ、ヒノキなどの単一の樹木からなる人工林は動物も住むことが出来ず、保水力もない死んだ森です。またスギなどの根は小さいために人工林では、土砂崩れを起こしやすいそうです。
マスコミは大雨が降って土砂崩れが起きると自然災害だと言いますが、土砂崩れを起こすのは人工林が多く本当は人災だと森山氏はいいます。
森を消して、この14年間で殆ど干上がってしまった、アラル海の航空写真です。アラル海周辺は農業の為森林が伐採され、農業用水の為に水路が引かれました。森からの水の供給が無いのに、採水だけしていたら干上がってしまうのは、当然ですよね。それにしても、かつて世界第4位を誇っていた大きさの湖をたった14年で殆ど消してしまうなんて、人間の力は凄いですね!正にフォースです。
「この湖を14年で消してみましょう!」by man
2004年
2007年
2011年
2014年
確かにアラル海の周囲は砂漠化しています。琵琶湖の周辺とはえらい違いです。私たち人間の力は本当に絶大です!熊森協会では、手つかずの天然の原生林をそのまま残す森林トラストの活動もされています。これ以上森を伐採すると、次世代に豊かな日本の水源は引き継ぐことは出来なさそうですよね。
http://kumamori.org/
所で、森林を伐採する一番大きな要因ってなんだか知っていますか?
それは肉食です!
あなたも食習慣を変える事で、世界の森を救ってみませんか?
じつは私たちの一人一人の意識と消費行動は絶大な力を持っているんじゃないかと思います。週一日肉食を減らすだけでも違うと思います。
以下はこちらの電子ブックから抜粋させて頂きました。
どうしてベジタリアンなの?
http://p.booklog.jp/book/664