ママは歯育係10(子供の歯並びを良くする自然な方法1)
我が家の庭のブラックベリーに
今年も淡いピンク色の花が咲きました❀
中々清楚できれいです。。
さて今日も日々歯育係のお仕事に
励む皆様とこんなご質問に関して
シェアいたします。
Q;歯並びは遺伝しますか?
私(ママ)が歯並びが悪くて
小さい頃矯正治療をしたことがあります。
子供の歯並びが悪くなるのではないか?と
心配なのですが、やっぱり矯正治療を
しないとだめでしょうか?
こんな質問もよく受けます。
答えから先に行くと
骨格や歯の大きさ、本数などは
遺伝的な要素があるので
歯並びは遺伝します。
でも、遺伝以外の要素も大きいです。
それは、先日の記事でも
歯並びを良くするたった一つのコツ
(口を閉じること)を紹介させていただいた様に
口元の筋肉のバランスはとても重要です。
再度こちらの図を見てください。
Aのパターンの様に舌と唇の筋肉の
バランスが取れて初めてきれいな歯並びが
育ちます!!
確かに受け口や顔の長さなどの
骨格的な傾向は親子で似ます。
そして、不思議なことにこの筋肉の
バランスも親子で似ることが多いです。
おそらく小さい頃に親の筋肉の使い方などを
模倣して嚥下の方法などを覚えるため
機能的な習慣的も親子で似るため
なのではないか?と思われます。
♠ケース1(親子で開咬)
以下の画像はお母様の歯並びの状態です。
前歯がかみ合っていない開咬と言われる状態です。
そして以下がお子さんが7歳の時の状態ですが
やはり開咬です。遺伝的な要素のみが影響して
このような歯並びになったのでしょうか?
実は答えはNOです!
このケースではお子さんにお口を閉じる
装置を使って口を閉じる訓練をしてもらいました。
歯を動かす装置は使っていません。
術前では上あご前歯の歯列が三角形で
少し幅が狭くなっています。
以下はその3年後のお写真です。
上下の前歯がかみ合って上の前歯の歯列の幅が広くなり
形も半円形に整いました。
口元の筋肉のバランスも取れ楽に
お口が閉じられるようになりました。
こうしたケースを見る限りにおいては
親子で骨格的な傾向ばかりでなく
嚥下などの機能的な傾向も似かよい
歯並びに影響を及ぼすことが分かります。
しかしながら、骨格的な影響と機能的な
影響は「鶏が先か?卵が先か?」みたいな
部分もあって、筋機能が整えば骨格的な
成長にも影響を及ぼします。
例えば子供であれば1日に2000回以上
つばを飲み込む嚥下運動をしていると
言われていますが、その度にこの症例の
様に歯の間に舌の筋力がかかっていれば
当然歯の間が開いてきてしまいます。
ですから、何はともあれ歯育係としては
口元の筋機能をしっかりと整えて行く事を
優先していただければと思います。
そのためには口を閉じること!!は
やはりとても大切です💖
お口を閉じるための訓練方法や
装置についてはまた時間がある時に✨
いつも記事をお読みいただき
ありがとうございます(^^)
それでは素敵な1日をお過ごしくださいませ!
*この記事では個人的な臨床経験に
基づいた一般的な視点から書いております。
他にも治療の選択肢はあると思われます。
記事の内容に記載された方法が
「唯一の方法ではないこと」
「個人的なアドバイスではないこと」等を
ご理解いただけると幸いです。
また分からない事がございましたら
かかりつけの歯医者さんにご相談下さいませ。