おはようございます♪
今週末にサンディエゴで開催されたゲルソン療法のワークショップに参加しました。と、言っても現地に赴いた訳ではなく、インターネットでライブ動画を見ているだけです。しかも、まだ全部見ているわけでも無いですし・・。
でもせっかくなので、そのワークショップのテキストから、コーヒー浣腸についての科学的背景とやり方をご紹介します。
肝臓の主な機能は、次のような事です。
・消化した栄養を受け取り、まとめて送り出す
・血糖の調整
・必要に応じて栄養を保存する(鉄、B12、ビタミンA)
・コレステロールを胆汁塩に変換して除去
・血液の解毒、建造は全血液を3分毎に濾過
しかし多くの変性疾患の患者さんの場合は肝臓にダメージがあり毒を体に蓄積してしまっているといいます。そこで、肝臓による毒の除去を、コーヒー浣腸で行います。
コーヒー浣腸の科学的な背景
コーヒー浣腸はゲルソン療法のなかの解毒では欠かせない部分で、浣腸の目的は、肝臓に蓄積した毒の除去、血中のフリーラジカルの除去です。1920年代、2人のドイツ人研究者が、ラットにカフェインを注入して実験しました。その結果カフェインは静脈をとおり、肝臓の門脈系を通るのがわかりました。そして、胆管を拡張し、肝臓が毒を含む胆汁を放出しやすくなりました。テオプロミン、テオフィリン、カフェインが血管と胆管を拡張し、円滑筋を弛緩させ、胆汁の流れを増やします。
ミネソタ大学の医師たちは、直腸から注入したコーヒーが肝臓の酵素系に刺激を与え、グルタチオンSトランスフェラーゼを通常の600~700%にする事を示しました。この酵素は血中でフリーラジカル(細胞の損傷原因)に反応し、不活性化します。この中和物質は胆汁内で分解し、胆汁の流れとともに肝臓と胆のうから放出され腸管を通って出ていきます。ゲルソン療法は、コーヒー浣腸を結腸ないで12~15分保持します。この間、体の全血液は組織の毒を回収して循環させながら、肝臓を4~5回通過します。浣腸は、胃腸壁を通じて行う血液透析の様に作用します。
浣腸の目的は腸の洗浄ではなく、浣腸で注入した1Lの液体が長官に刺激を与えることに有ります。液体は胆汁液を薄め、胆汁の流れを増加させもします。それにより、毒を含んだ胆汁(グルタチオンSトランスフェラーゼ酵素系によってもたらされた毒の荷物)を腸壁から追い出します。
慢性の変性疾患や急性疾患に立ち向かう患者さんは、定期的なコーヒー浣腸の実施により、血清中の毒素のレベルを下げることで、次のような恩恵があります。
1、細胞エネルギー産生の増加
2、組織の健康を高める
3、血液循環の改善
4、免疫力と組織修復の改善
5、細胞の再生
更にコーヒー浣腸は痛みの緩和、吐き気、神経の緊張、うつの緩和を助けます。
それでは実践的なコーヒー浣腸の手順
コーヒー:オーガニック、中煎り、中挽き
ゲルソン療法インストラクター氏家さんお勧めのコーヒーはこちらから購入出来ます。
一般向けの商品は200g入で小分けになっているのですが、1kg入りの業務用を買っていただく方がお得です。
ウィンド・ファームOC http://www.organic-coffee.jp/
インタグコーヒー普通煎り 1Kg(2500円)
レシピ:
・大さじ3杯の虫挽きコーヒー豆に250~300mlの沸騰させた蒸留水を加える
・15分程度煮出して出来上がりが200ml位のコーヒーの濃縮液を作る
・200mlの濃縮液にお湯400ml、水400mlを加え温度が38~40℃位になるように調整する
・量を増やして何回分かのコーヒー濃縮液をまとめて作っておくことも可能
・コーヒー濃縮液を作ったら200mlに小分けして、3日間位は保存可能
コーヒー浣腸の方法
プラスチックの浣腸のバケツセットはゲルソンインスティテュートで購入可能
http://gerson.org/store/index.php?main_page=product_info&cPath=50&products_id=549
準備:
・使う前のバケツを洗う
・浣腸バケツを体から60センチ以上高くならない場所に固定できるよな場所を用意する
・初めての時は500~750ml位からはじめる
・コーヒー液をバケツに入れるときには、チューブの先端をクリップで止める
・浣腸前にクリップを外し、コーヒー液をチューブの先端まで流しだして空気を出す
浣腸を行う:
・浣腸はベッド、長椅子などに使い捨てのシーツ、タオルなどを敷いて行う
・体の右側を下にして横たわり、両足を少し引いて膝を曲げリラックスした姿勢をとり、あたたかくする毛布をかけて、枕を使って快適な格好をする
・浣腸バケツは60センチよりも多々くせす、約5~10分間くらいかけて1Lを注入する。
・ワセリンなどをチューブの先端5センチ位の所につけて、10~20センチほど挿入する
・クリップを外し浣腸液を注入
・突然腸の痙攣などが起こったら、バケツを下げて20~30秒間挿入スピードをゆっくりにして、元にもどして挿入を続ける
・バケツが空になったらコーヒー液を12~15分溜めたままにて、その後トイレで排泄
・熟練したゲルソン患者でもアクシデントは起こるもの、自分自身に寛容で、我慢強くある事
浣腸器のお手入れ
・チューブに熱湯を通して洗浄(月に1~2回)
・オキシドール200mlをホースに流して満たし残りに先端を付け一晩つけておく
以上がコーヒー浣腸の詳細です。
ゲルソン療法では健康な人でもコーヒー浣腸をする事で解毒が出来ると推奨していますが、ミネラル、ビタミン類の栄養補給の為に3杯の新鮮なジュースとともに1回の浣腸を行うことを推奨しています。しかしながら、実際のガン患者さんであれば日に13杯のジュースと5回の浣腸がスタンダードな治療となっています。それを考えると、ゲルソン療法は実施するのがとてもハードな療法で、家族など周囲に協力者がいなければ困難かもしれません。
それから、コーヒー浣腸に限らずこうした解毒や療法を行って本当に効果が出ているかどうかを確認する方法として、血液を観察するというのも有効だと私は考えています。フレンズ歯科でも凝固血液観察ができるようになりましたので、もしご興味がある方は是非お声かけくださいね。
血液観察法の過去記事です。良かったら参考にして下さいね。
血液観察法とノニ果実
http://ameblo.jp/friends-dc/entry-11548955286.html
生体血液観察法
http://ameblo.jp/friends-dc/entry-11533373228.html
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コーヒー浣腸の科学的背景と方法
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