こんにちは♪
本日息子は近くの動物公園に遠足へ出かけました。GWの谷間に遠足を持ってくるなんて、中々しゃれた演出をする小学校ですね。数日前から、息子自らネットで調べ、おにぎりをサッカーボールに見立てたお弁当をリクエスト。それにこの楊枝と箸を入れてほしいとお弁当の小物まで用意。後は当日の天気を気にしていましたが、今日は夏日の絶好の遠足日和。良かった良かった。楽しんで来てね~。と、朝送り出しました。
さて、本日の話題です。
最近「早く自分の中の矛盾をなくしたい!」と言う気持ちが、診療をしていて良く心の奥底から湧き上がってきます。皆さんはそういう事って有りませんか?もしあるとすればどんな時にそういう気持ちになりますか?
私の場合は、歯周病の治療で除石をしている時に良くそういう気持ちになります。
6年くらい前から口腔内の細菌叢を顕微鏡で観察して、歯周病菌が居た場合次亜塩素酸の電解水を使って、除石と殺菌をする治療をしています。施術直後は口腔内の細菌が全て殺菌されますから、一時的に炎症は引き歯周病の急性症状などは本当に良くなります。また、電解水を使う治療は抗生剤と違い、耐性菌を作ったりもしません。それで当時は、「これはなんて素晴らしい治療なんだろう。これこそが私が求めていた理想の医療だ!」等と、本気で思っていました。
でもしばらくしてやはりそれも対症療法に過ぎない事を思い知ります。
以下の症例は年に4回パーフェクトペリオを使って、除菌を試みましたが、1年後の際来院時にはまた細菌叢は元の状態に戻っています。いや、もしかしたら、善玉菌も含めたすべての細胞を根こそぎ除菌しているので、進行をした歯周病に見られるスピロヘータがむしろ増えてしまっているかもしれません。
術前の口腔内細菌の様子
除菌治療4回施術、1年後の様子
実はこういう症例は沢山あります。でもこれでは、根本的な治療とは言えませんよね。
歯周病の人には歯周病菌が居る。だから、菌を叩こう。これが、現代医療の代表的な考え方です。この考え方は、ルイ・パスツールがその基礎を作ってきました。
パスツールの病因論
「一つの種類の微生物は一つの特定の病気をもたらす。微生物と疾患は一対一の関係にある。バクテリアと真菌は自然発生することは絶対にない。また、健康な人の血液および組織は無菌である。」と、このように主張しました。
メモ:健康な人の血液にもバクテリアフォームの体内共生微生物が観察される事は有ります。中央よりやや上方部分に、バクテリアフォームの物体が移動します。健康な人の血液は無菌なはずじゃ?ルイパスツール様、ここに見えているものは菌じゃないですよね?
一方1900年代初頭から半ばにかけて活躍した、ドイツのギュンダーエンダーレイン博士はこう考えていました。
エンダーレイン博士の仮説
・哺乳類の血液には常に植物起源の体内共生微生物が存在する。
「基本的に、病気や疾患が多数あるのではなく、1つの基本的な疾患があるのみである。つまりそれは血液が過剰に酸性であり、それにより全身の調整の仕組みが崩れる事であるが、これらは主に生活様式と食生活の誤りに負う所が大きい。肉、魚、卵など多量な動物性蛋白質を摂る現代の食生活が酸性過剰な状態を生み出し、それによって体内の共生微生物を強化させてしまうのである。よって、乳製品野菜中心の食生活こそが生物学的、栄養学的、生理学的に正しい食事内容であって、乳製品野菜中心であれば塩基やアルカリ塩の豊富なことから酸性過剰な状態が緩和される。乳幼児期から、またさらによいのは結婚前の女性が母親になる前からこの様な食事を摂る事ですべての疾患を治し、防ぐことができるのである。」
*個人的には乳製品に関しては、避けるべき食品だと思っています。
エンダーレイン博士は全ての慢性疾患は、体内共生微生物(エンドビオント)が発達段階の上の形態になってしまった為起きていると言っています。ということは、歯周病も食生活などが原因で体内環境が酸性になり口腔内にスピロヘータ等の発達段階上部の病原性菌が増えて引き起こされている。であれば、食生活を正し体内環境をアルカリ性にすれば、スピロヘータなどの悪玉菌が減少し歯周病の症状も落ち着くのではないか?と、こういう事です。
当院でもエンダーレイン博士の仮説を検証してきましたが、唾液や尿が酸性から中性に近い弱アルカリ性になる事で、口腔内の細菌叢が変化してくる症例を経験してきました。
歯周病菌の減らし方
そういう訳で今はエンダーレイン博士の言っていた事を支持していますし、この事(ノニも)を多くの方に伝えたいと思っています。幸いな事に先日ご案内した血液観察会&ノニ茶話会はおかげさまで、多数の参加者の方にご連絡頂き、申し込みを締め切られて頂きました。本当にありがとうございました。次回は6月10日(火)に予定しております。
また、ご興味が有るけど「平日はご予定がつかない。」という方も是非お気軽にお問い合わせくださいませ。出来る限り対応させて頂きたいと思います。
フレンズ歯科クリニック 043-287-4182
歯周病は食事でコントロールしましょう!(勿論虫歯もです。)
フレンズ歯科では、この考え方を広めるお仕事をご一緒にして下さる方を募集しています。
それではおやすみなさい♪