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ボディガード(キラー細胞)の相棒はビタミンD

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こんばんは

今日は癌やインフルエンザ(勿論歯周病も)を予防し外敵から身を守る為には、普段から免疫力を上げておくのが一番です。免疫系がしっかりしていれば身体のボディガード役のキラー細胞がきっちりと働いてくれ、外敵から身を守ってくれます。そしてこのボディーガードの(キラー細胞)の相棒はビタミンDなんです。ビタミンDが不足すると、キラー細胞は動くことも出来ないそうです。今日はそんなボディガードと相棒の関係を研究したコペンハーゲン大学の研究をご紹介します。

ビタミンDは日光に当たることでコレステロールを元にして生合成されるホルモンです。病気の予防(歯や骨を丈夫にする為にも)の為に一日に一回(最低10分位)は日光に当たりましょう。それが叶わない時には、ビタミンDを摂取しましょう。私はベジタリアンなので、主に干し椎茸から摂っていますが、魚の肝油や卵、鮭、にしん、鯖などの魚介類にも多く含まれるそうです。しかしながら、体内のビタミンDは日光浴をして活性化しないと利用できないので、やはり日光浴がビタミンDを得る最も良い方法だと思っています。

個人的には先日ご紹介した、サンゲージングを続けていますが、直接太陽凝視するかどうかは別として、日光浴を沢山することで、免疫力が高まるのは間違いないと思われますので、
是非お試しくださいね。但しナノ粒子が入った日焼け止めは二酸化チタン(参照タミフルに入っている二酸化チタンは発ガン物質?http://ameblo.jp/friends-dc/entry-11481971949.html)が入っていて発ガン性がありますし、ビタミンDを生成する波長の紫外線をカットしてしまうので、百害あって一利なしですので、是非日焼け止めなしで、試してみて下さい。



ビタミンDは免疫防御細胞を活性化

コペンハーゲン大学の研究者達ははビダミンDが免疫防御細胞を活性化するのにとても重要で、充分なビタミンDの摂取無しでは活性化出来ず、免疫系のキラー細胞-T細胞は体内の重症な感染に反応し戦う事が出来ない事を発見しました。

T細胞が細菌やウィルスの群生等の外的な病原性物質を突き止める為には、細胞がまず活性化し、不活性の攻撃性を持たない細胞から、刺激を受け外来の病原体全ての痕跡を突き止め破壊する事の出来るのキラー細胞へと分化する必要が有ります。

研究者達はT細胞が活性化するかどうかはビタミンDに依存し、血中のビタミンD濃度が不足していれば休眠した未分化のままになってしまう恐れが有るそうです。

活性化を可能にする化学反応

危険な細菌やウィルスから身体を守る特殊な免疫細胞(T細胞)は最初に外来の病原体に接触する必要が有ります。これはマクロファージの様な他の免疫細胞が病原体の断片や痕跡を提示する事によって起きます。それからT細胞は病原体の断片と結合して分裂して同様の認識能力をもった何百もの細胞に増殖し、同じ病原体の型をターゲットにするのです。この一連の科学的な変化でT細胞は感受性をもち標的に免疫反応を起こさせる事が出来るようになるのです。

国際健康局所属のカーステン・ガイスラー免疫微生物学教授は、「T細胞は外来の病原体に被曝すると、ビタミンDのレセプターとしれ知られる信号装置つまりアンテナのようなものを延ばし、それでビタミンDを探すのです。T細胞はビタミンDと結合する必要があり、そうでないと活性化出来ません。もし血中に充分なビタミンDがなければ、T細胞は動くことさえ出来ないのです。」

T細胞は活性化に成功すると2つの型の免疫細胞のうちの1つに分化する事が出来ます。T細胞は外来の病原体の痕跡を持っている全ての細胞を攻撃し破壊する事の出来るT細胞もしくは、記憶を獲得して免疫系をアシストするヘルパー細胞に分化する事が出来ます。ヘルパー細胞は免疫系にメッセージを送り、次回それに出くわした時に抗原を認識し記憶しておくために免疫系に病原体についての情報を渡します。T細胞は免疫系に適合する形状部を持っていますが、それは継続し変化する脅威に適合するよう免疫系に伝達する機能を果たしている事を意味します。

免疫系を活性化し不活性化もする

研究チームにとってビタミンDがT細胞の活性化の役割を果たしていたという発見は大きな前進でした。「研究者達は長い間ビタミンDはカルシウムの吸収に重要で、癌や複数の臓器の硬化症に関係するという言う事は知っていましたが、どうやってビタミンDが実際に免疫系に働きかけて重要なのかは分かっていませんでした。しかし今我々は知りえたのです。」

この発見で、免疫系について必要なさらなる情報が供給され、免疫応答を統制する助けになると、研究者達は信じています。これは病気との闘いで重要なだけでなく、体の抗免疫反応や移植臓器の拒否反応への対処にも重要な発見です。爆発的な数のT細胞が活性化すると、身体は激しい炎症反応を引き起こします。臓器移植の後、e.gT細胞は移植臓器を外敵とみなし攻撃をします。自己免疫疾患では、感度が上がりすぎているT細胞が自分自身の細胞断片をを外来の病原体と間違えて攻撃してしまいます。

研究チームは不活性化T細胞が活性化T細胞に分化するときの生化学的な反応も捉えることが出来ました。そして、幾つかのポイントでの免疫応答の調節に介入することもできたでしょう。不活性の未分化T細胞の決定的な特徴はビタミンDレセプターも抗原特異性反応を引き起こすことが出来る特定細胞(PLC-gamma1)も持っていないことです。

ガイスラー教授によって続けられている発見は「我々が感染症や世界的な流行病と闘うのを手助けするかもしれません。それらはとりわけ新しいワクチンを開発するときに使われるでしょう。それらは重要だと思われる場面で正確に身体の自然防護力を引き出したり、抑制したりの両方で我々の免疫系をトレーニングし、臓器移植や自己免疫疾患等のケースでも働いてくれるでしょう。

殆どのビタミンDは皮膚を日光に当てることで生合成されます。また魚の肝油や、卵、鮭、にしん、鯖などの脂肪分の多い魚に含まれますし、ダイエットサプリメントとして摂ることも出来ます。一日にどの位ビタミンDを摂取したらよいかについての決定的な研究は有りませんが、多くの人は血中ビタミンDの濃度がとても低く不足しています。多くの専門家は一日に25~50mgμgの摂取を推奨しています。

情報源 
The above story is reprinted from materials provided by University of Copenhagen.

Note: Materials may be edited for content and length. For further information, please contact the source cited above.

Journal Reference:

  1. von Essen et al. Vitamin D controls T cell antigen receptor signaling and activation of human T cells. Nature Immunology, 2010; DOI: 10.1038/ni.1851

    T細胞が活性化される様子


(1)未分化のT細胞がT細胞レセプターを持った外来の分子を認識すると、それが、活性化の信号となってVDR遺伝子に送られます。

(2)VDR遺伝子はVDRを産生し始めます。

(3)VDRはT細胞の中でビタミンDと結合します。

(4)ビタミンDと結合して活性化したVDRは細胞の核の中に戻ってPLC-gamma1
遺伝子を活性化します。

(5)PLC-gamma1が産生されます。

(6)それで、T細胞が活動し始めるのです。

(カーステン・ガイスラー教授提供の図)



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