こんにちは
今日は解剖学から人の食性を紐解いている記事をご紹介します♪
人は菜食に生まれついている
我々の身体の解剖学的な特徴が一番の証拠だ!
http://michaelbluejay.com/veg/natural.html
人が殆ど或いはもっぱら菜食をするのが食性に合っているという正当な証拠は、我々の身体の解剖に有ります。
私たちの身体はその他の菜食動物と最も類似して、肉食や雑食の動物とは異なります。人が雑食だと主張する人は、特に犬歯の形態を根拠にあげますが、実際の根拠がどうなっているか見てみましょう。以下にまとめています。
最初にこの記事を書いたのは数年前ですが、それからミルトン・ミルス博士が食性と解剖学に関する素晴らしい研究を発表されました。まずその研究の要点をまとめた表を見てみましょう。
肉食動物 | 雑食動物 | 菜食動物 | 人 | |
顔の筋肉 | 筋肉少なく大きく開口 | 筋肉少ない | よく発達 | よく発達 |
顎のタイプ | 角度は狭い | 角度は狭い | 角度は広い | 角度は広い |
顎関節の位置 | 臼歯と同じ平面上 | 臼歯と同じ平面上 | 臼歯の平面より上 | 臼歯の平面より上 |
顎の動き | 剪断運動、側方運動小 | 剪断運動、側方運動小 | 剪断運動無、側方前後運動 | 剪断運動無、側方前後運動 |
主要な顎筋肉 | 側頭筋 | 側頭筋 | 咬筋、翼突筋 | 咬筋、翼突筋 |
開口量vs頭大 | 大きい | 大きい | 小さい | 小さい |
切歯 | 短く尖っている | 短く尖っている | 広く、扁平、シャベル状 | 広く、扁平、シャベル状 |
犬歯 | 長く鋭くカーブしてる | 長く鋭くカーブしてる | 寸胴短or長い(護衛)or無 | 寸胴で短い |
臼歯 | 鋭くギザギザ、刀状 | 鋭い刀状and/or平坦 | 咬頭有平坦VS複雑な表面 | 臼歯の咬頭有平坦 |
咀嚼 | 噛まないで丸呑み | 丸呑みor単純押潰し | よく咀嚼する必要性有 | よく咀嚼する必要性有 |
唾液 | 消化酵素を含まない | 消化酵素を含まない | 消化酵素アミラーゼ | 消化酵素アミラーゼ |
胃の形態 | 1つ | 1つ | 1つor複数 | 1つ |
胃のPH(食後) | ≦PH1 | ≦PH1 | PH4-5 | PH4-5 |
小腸の長さ | 体長の3-6倍 | 体長の4-6倍 | 体長の10-12倍 | 体長の10-11倍 |
大腸 | 1つ、短く平滑 | 1つ、短く平滑 | 長く複合構造、小嚢有 | 長く小嚢を有する |
肝臓 | ビタミンAの解毒能有 | ビタミンAの解毒能有 | ビタミンAの解毒能無 | ビタミンAの解毒能無 |
腎臓 | 極度に濃縮された尿 | 極度に濃縮された尿 | 中等度に濃縮された尿 | 中等度に濃縮された尿 |
爪 | 尖った爪 | 尖った爪 | 扁平な爪or蹄 | 扁平な爪 |
この記事の要約
・解剖学的な特徴から我々はほぼ菜食をするのが食性に合っています。私が批判している様にその他の結論に結び付けている様な理論は圧倒的な解剖学的な証拠を全く無視しているだけです。(彼等は間違った根拠を使い、論争中の原始人食等ですが、彼等は解剖学的な証拠をかいつまんだだけで、一方圧倒的な証拠は無視しています。)
・殆どの菜食動物は昆虫などのほんの少しの量の非植物食しか食べません。(意図的にたべるか、うっかり口にするかどちらかです。)あたかも彼らがいくつかの点で理論を確立したかのようですが、この記事に関する、この殆ど植物以外のものは食べないと言う事に関する批判は全くありません。菜食主義の動物が本の少量の非植物食を摂取するというのは、彼らが雑食に
分類されるという意味では有りませんし、それで人間が植物食と非植物食を混合して食べるのに適しているという理論を正当化する事にもなりません。
・雑食は菜食半分動物食半分と言う意味では有りません。多くの私への批評はチンパンジーは雑食だとかんがえていますが、彼らの食事の95~99%は植物で、その他の殆どはシロアリを食べていると考えています。もし人間が雑食性で有れば、解剖学的な証拠も同様に雑食性を示すでしょうが、我々の解剖学的な特徴はもっぱら菜食する種と同じなのです。
・我々に最も近いその他の霊長類はほぼ菜食の食事をします。
・我々が肉を食べる事が出来るので、雑食だと主張するのは馬鹿げた考え方です。
我々が段ボールを食べる事が出来るというのと、それは同じです。食べる事の出来る能力に注目すれば、殆ど全ての市販されているキャットフードは植物性の原材料を使っているので、猫も雑食になります。(ラベルと見てみて下さい)誰も猫が植物性の材料を食べられるからと言って、雑食だと議論したりしません。それなのに、人間に関してはそこを論点にして熱心に議論してきます。
・我々のいわゆる犬歯は名ばかりの犬歯です。
他の菜食動物(ゴリラや馬やカバ)やほぼ菜食のチンパンジーは我々と比べてとても大きな犬歯を持っています。
・少なくとも400万年前の我々の祖先はほぼ菜食の食事をしていました。(source <http://www.drmcdougall.com/misc/2008nl/dec/fav5.htm>
, article #5)
・動物の中で菜食の動物は寿命が長く、人間も確かにその部類に入ります。(もちろんこれは現代医学が発達する前もそうでした。)
・私達は他の菜食の動物と同じくらいの睡眠時間で、肉食や雑食の動物よりも短いです。
・窒息死の原因で一番多い食べ物は肉です。本当の肉食や雑食動物であればそんな問題は起きないでしょう。
・肉食への移行が人の脳が発達させるきっかけとなったという考え方を裏付けする証拠は競合理論(これは調理するようになったからとも言えるトリックです。)しかなく、これも解剖学が私たちに教えてくれるものとは符合しません。
以上が要点です。この記事はやたら長かったので、今日は前半部分で興味分かかった所をご紹介します。
まず歯の犬歯の形態に関してJohn A. McDougall博士の意見のご紹介です。
我々の歯列は肉を引き裂き、咀嚼することでなく穀物、果実、野菜を食べることで進化して来ました。云わいる我々の犬歯は本物の肉食動物の鋭い犬歯とは全く異質のものです。私は毎年一万人以上の歯科医師や衛生士や口腔の専門家に講義を行ってきましたが、いつも猫や犬に似た鋭い犬歯を持っている人が居るのであれば見せてくれるように問いかけていました。私は未だに、そのように鋭く尖った犬歯をもつ最初の症例を待ちわびています。
もしこの観察に基づく真実に対して異論があるようであれば、いますぐ鏡を見てみて下さい。前歯のアーチのコーナーにある4隅に「犬歯」は有るでしょう-でもそれは本当の肉食動物の鋭くとがってギザギザした犬歯とは似つかない形態でしょう-あなたの犬歯は短く、寸胴で、平坦な咬頭(もしくはせいぜいちょっと丸みを帯びている位でしょう)。それに其の歯は本当の本当の犬歯の様には機能しないでしょう。今まで誰かが敢えて其の犬歯でステーキを引きちぎり咀嚼しているのを見た事が有りますか?私は無いですね。肉食の動物の下顎は横方向にはほんの少ししか動かず、強力で安定的な力強い咀嚼が出来るように、開口時には固定されているんです。他の菜食動物の様に我々の顎は前後、左右、上下方向に動かす事が出来るので、植物食材を咬み切り、平坦な臼歯ですりつぶし消化しやすい形にする事が出来るのです。
つまり私達の犬歯の形態、顎の付いている位置、筋肉の発達具合、顎の運動方向どれをとっても肉食動物の解剖学的特徴とは似ても似つかないものだと言う事が出来ますね。
それから、この記事。
ビタミンB12物語の終焉
私は冗談でなく反対意見へ対抗する為、「物語の終焉」という見出しを付けました。ビタミンB12は植物食からは検出できないので、現代の菜食主義者はサプリメントを飲むべきで、菜食は不健康だと反対論者はいいます。でもここで、この反対論が如何に矛盾しているか示しましょう。
1、ビタミンB12ha動物から作られたものでなく、細菌から作られたものです。それは動物性食品から検出できますが、動物が細菌の温床になっているからです。それは殆どの種族の糞便からも検出できます。歴史的に菜食主義者がB12を摂取するのは、環境が汚れていたのでとても容易でした。植物が土壌から引き抜かれて、よく洗わなければ、それは細菌に汚染されているので、ビタミンB12が含まれます。
2、B12は水が消毒される以前には、湖の中でも検出されました。
3、菜食動物は菜食だけを食べているわけでなく、彼らは少量の非植物食も摂取しているのを思い出してください。例えば、チンパンジーの1~5%の食事は植物でなく、通常はビタミンB12をたまたま含んだシロアリのようなものを摂取しています。
4、糞便に汚染された環境ではビタミンB12が供給される事が分かっています。でも、多くの菜食動物が自分自身の糞便を実際に食べることは知られていません。前史の人間も同じ様な習慣を持っていたでしょう。(人の糞便にもB12が検出されます。)
5、年齢とともにB12の吸収能力は減少するので、食品栄養ボードは五〇歳以上の全ての人は、菜食主義者に限らず、B12を多く含んだ食品を食べるか、B12のサプリメントを飲むべきだと言います。
細菌によって産生されるたった一つのビタミンを理由にして、我々の体が大量の肉を食べるようにデザインされているという考え方をするのはとても早急な考え方です。
どのイベントでも、現代の菜食主義者はB12のサプリメントを摂取するべきだという事に異論はありませんし、少なくとも毎週推奨されています。FDAはB12について間違った検査を義務付けしているので、植物性の食べ物では信頼のおける供給源は無いし、ニュートリション・ファクトに載っている殆どの発酵食品(テンベの様な)は実際にはB12は含まれていません。
うーんどうやら、ビタミンB12物語も何だがFDAが絡んだ、プロパガンダの様ですね!詳しくは、こちらの論文に載っているようです。
http://ajcn.nutrition.org/content/48/3/852.full.pdf+html
では本日はこの辺りで失礼いたします。