おはようございます♪
今日はコメント欄でゲルソン療法についてのご質問が有ったのでそれについて回答いたします。まず以下は標準的なゲルソン療法の一日のスケジュールです。
(地湧社 氏家京子氏訳「ゲルソン療法」より抜粋)
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B2%E3%83%AB%E3%82%BD%E3%83%B3%E7%99%82%E6%B3%95%E2%80%95%E3%81%8C%E3%82%93%E3%81%A8%E6%85%A2%E6%80%A7%E7%97%85%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E9%A3%9F%E4%BA%8B%E7%99%82%E6%B3%95-%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%86-%E3%82%B2%E3%83%AB%E3%82%BD%E3%83%B3/dp/4885032040/ref=pd_sim_b_3
この療法の中心は何といっても、1時間毎に飲むジュースと、コーヒー浣腸による解毒です。しかしながら、三度の食事にプラスして一日に13杯のジュースと5回のコーヒー浣腸を厳密にやり遂げるのはかなりハードな治療となります。先日のワークショップでも、適応症と心構えについての説明が有りました。よく読んで見てください。
(ゲルソン療法ワークショップテキストから)
ゲルソン療法に適した人
何よりもまず、その患者はゲルソン療法ができるのか否か、これを見極める必要があります。では、何が適性を決めるのでしょう? それは、多方面からの確認によります。また、最初に必ず確認するべき項目がいくつかあります:
・その患者自身が、ゲルソン療法のような代替療法の内容を理解したうえで、これをしたいと望んでいるか? または、患者自身よりもむしろ、患者の家族や知人のほうがゲルソン療法を強く信頼しており、患者にこれをやらせたいと望んでいるのか? 周囲の人の熱意だけでは、この療法はできない;厳格で、熱心に行わねばならないこの治療には、患者自身がすべてを知らされていることと、治療ヘの完壁な連携が必要だ。
。その患者は飲食、排泄、歩行が可能かどうか? この治療は栄養と解毒からなる療法。この3つのことが最低限必要な条件である。
・その患者には、この療法を貫徹させるのを中心になつて支える人や家族がいるか? “ひとりぼつちの治療"(とくに、がんのような、命にかかわる診断を受けた患者の場合)はおすすめできない。ゲルソンの完全治療は、助けなしではやり遂げ慣れないほど、長い時間が必要になる労働の連続だ。孤独な実践はストレスとなり、休息がなく、治癒もない。患者に体力があり、体調も良い場合は、少しゆるめた療法スケジュールにすることで、やりくりできることもある。その場合、強烈な治癒反応の時期だけ、支援してくれる人が必要になる。
次の状態や診断がある場合、この治療を行うことができない可能性があります:
・臓器移植
・腎不全―少なくとも15~ 20%の腎機能が必要―BUNとクレアチエンの数値を確認
・腎臓透析(現在、または、過去に)
・心臓の弁の交換
・脳への転移(初期の星状細胞腫は、おおむね実践が可能)
・ 人工肛門(例害的な適用は稀)、腸閉そく
' 急性白血病
' 75%以上の胃切除 ・
・ ヘモグロビンやヘマトクリット値に影響を及ぼすような、放つておけない長引く出血
・ 重い肝機能障害
・ 治療に反応を示さない胸水の再発
・ 寝たきり、深刻な体力の低下
ゲルソン療法で治癒がむずかしいのは
ほとんどの慢性変性疾患がゲルソン療法で好ましい反応を見せます。そして、多くの患者さんに治癒の可能性があります。しかし、なかには、好ましい反応を示さない症状もあり、まつたく反応を示さななものさえあります。
治癒がむずかしい
筋委縮性側索硬化症
パーキンソン病
筋ジストロフィー
脳腫瘍
関節炎、ループス(紅斑性狼療)など、プレドニゾンを長期間使用した後
化学療法後のすい臓がん
あまりにも進んだ腹水
不可能
脳転移
骨髄移植後のあらゆる状態
よ記の問題がある患者でも、ゲルソン療法により良い影響が出る可能性はあります;しかしながら、メキシヨのゲルソン・クリニックヘの入院許可は下りません。
検査数値を見ながら注意をするべきこと:
・ヘモグロビンが8.5gmを下回る深刻な貧血(改善すれば治療のスター卜が可能)
・LDH値が1000以上は、予後が良くない(p.86の緩和治療の項目を参照)
・ビリルビン値の上昇は、閉塞の兆候(ステントによる拡張を行えば、治療のスタートが可能)
・BUNとクレアチニンは、腎機能の程度を反映
・リンパ球8%以下は、治癒反応が起こりにくい
(抜粋終了)
また、ジューサー選びは治癒の明暗を分ける位大切なものだと考えられています。
ゲルソン療法ではノーウォークの2ステップタイプのジューサーを推奨しています。以下代表的なジューサーについての特徴(2013年6月ゲルソン療法ワークショップテキストより抜粋)
1、粉砕・プレスの組み合わせ
このタイプの2ステップジューサーは野菜を粉々に、水分を持った繊維として粉砕するグラインダーとそれを強い圧力によって繊維と液体にとに分け、エキスを抽出する液化装置の2角部分からなります。ゲルソン医師は、がん患者にはこのジューサーだけが利用可能だと考えていました。プレスする前に砕いた野菜をよく混ぜ合わせてから液化して、よりよく栄養を絞り出すようにすすめていました。この粉砕とプレスの2つの部分からなるジューサーでなければできない作業です。調査数は限られていますが、ある種の必須栄養は、この種のジューサーだと、50倍も濃い濃度で得られると示したものもあります。一般にこのタイプは、他のジューサーよりも同じ量の材料を使った時に25~50%多く液体を絞り出すことができます。ノーウォークは大きく、重く、ステンレスチールで出来ています。他のタイプのジューサーよりも高価です。現在の価格は2400ドルで、ゲルソン療法で行う患者の80%以上がノーウォークを選択しています。
2.咀嘔型ジューサー
野菜の粉砕とジュースの抽出をいちどで行うタイプ。このタイプのジューサーの多くは、2ステップジューサーに比べ、過酷な使用に耐えることができません。かなり良い品質のジュースを作れますが、2ステップジューサーよりも早く液化するため、野菜の繊維が多く入ります。私たちが知る研究によると、遠心分離のジューサー(使つてはいけません)よりも多くの栄養がジュースになりますが、2ステップジューサーほどではありません。
咀疇型ジューサーは、チェンバー内部がかなり高温になると書いている報告があり、それがジュースにとつてダメージです。咀疇型ジューサーと、プレス器を組み合わせて使い、治療に成功する患者もいます。こうすると2ステップジューサーと同じ質のジュースができ、コストも低くできます。咀嘔型ジューサーには、チャンピオン、グリーンパワーがあります。ゲルソン患者は、チャンピオンと、プレス器を組.み合わせて使用することは可能です。2つ用意すると600ドルくらいです。がん患者の場合、グリーンパワーだけで療法に使用することはできません。
3.遠心分離ジューサー
これは、もっとも一般的な、そして価格も安いジュース搾り機です。残念ながら、変性疾患の患者にとつては使い物にはなりません。遠心分離の力が、回転する内部のバスケットごしに伝わり、材料の繊維と液体とをより分けます。この方法にはいくつかの問題があります。まず、ジューサーが材料を粉砕しません。とくに葉野菜はできません。また、他のタイプのジューサーに比べて、材料から液体を押し出してジュースを搾る力がありません。プレスする作業なしでは、多くのミネラルや植物化学物質が繊維の中に残つてしまい、ジュースの方に治癒に必要な栄養が移りません。
ゲルソンは、遠心分離ジューサーの問題として、次のようなことを記述しています。“グラインドするバスケットが回転するときに空気との抵抗が生じ、プラスの電気が生じて、マイナスの電気を周囲の壁面に引き起こす。プラスとマイナス(イオン)の交換により酸化酵素が破壊され、ジュースに欠乏が生じる"。また、長年の臨床経験で、遠心分離ジューサーを使つていた患者は治療に成功しなかつたとも書いています。ジュースに含まれるべき酵素が不足し
ているような兆候は、遠心分離ジューサーのなかでも、内部のバスケットが垂直にセッティングされるタイプに見ることがありますが、バスケットに角度が付いている比較的新しいタイプのものでは見られません。しかし、たとえそうでも、他のタイプのジューサーに比べれば栄養的な価値も、液の量に少なくなることには変わりは有りません。
(抜粋終了)
という訳で、本格的にゲルソン療法を取り入れようとされている方は、ジューサーはノーウォークの2ステップタイプが治療効果も高く、おすすめだということです。
ノーウォークのジューサーはゲルソン・インスティテュートで購入することが出来ます。{ゲルソン療法」翻訳者の氏家 京子さんの主催されるHEALTH FREEDOMのHPにはジューサーを始めとした、ゲルソン療法に必要なグッズを取り揃えることが出来るショッピングガイドが有ります。ゲルソン療法に必要なサプリメントもこちらで購入することが出来ます。是非参考になさってください。
ヘルスフリーダムさんのゲルソン療法ショッピングインデックス
http://www10.plala.or.jp/healthfreedom/page006.html
有機オートミールはこちらから購入出来ます。
ナチュラルハウス
http://www.naturalhouse.jp/index.php
また、ゲルソン療法のワークショップも定期的に開催されているので、ご興味がある方は、お問い合わせしてみるとよろしいかt思います。
ワークショップについてのHEALTH FREEDOMさんのHP
http://www10.plala.or.jp/healthfreedom/index.html
おまけでジュースの原材料をご紹介
・にんじん/リンゴジュース
8オンス(240cc)のジュースにつき3~4本の人参、りんご中1個
リンゴを洗いカットして芯と種を取り除く。皮はむきません。
・グリーンの葉物野菜のジュース
色の濃いレタス、サニーレタス、グリーンリーフレタス、ロメインレタス、エンダイブ
キクヂシャ
ビートの若葉(内側に隠れている若い葉)
クレソン1/4束
紫キャベツ2~3枚
緑のピーマン1/4個
スシスチャード
リンゴ中1個
*等が材料で、これらのうち出来るだけ多くのものを集めて、調整する。
入手できないものをほうれん草やセロリなど他の野菜で代用はしないこと。
なんだか日本ではあまりメジャーでない野菜も多いですね。因みにヘルスフリーダムさんで、作り方のデモをして頂いた時には、ロメインレタスと、緑のピーマンと、リンゴだけで作りました。
コーヒー浣腸についての詳細はこちらの記事を参考にして下さい。
コーヒー浣腸の科学的背景
http://ameblo.jp/friends-dc/entry-11563470923.html
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ゲルソン療法実践のお役立ち情報
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