こんにちは
自然農法の畑(緑に覆われています♪)
自然農法って聞いたことが有りますか?実は私も畑をやるまでは自然農法と有機農法の違いも知りませんでした。有機農法(organic farmin)という言葉には、ほぼ定義といえる物が出来上がっていて、基本的には化学合成農薬と化学肥料を用いない農法ということで、この他に、最近では遺伝子組み換え品種を用いないというようなことも必要条件に加えられているそうです。これに対し、自然農法という言葉の厳密な定義は有りませんが、基本的には有機農法の範疇を逸脱するものでなく、有機質肥料も限定使用あるいは不使用としたり、不耕起であったり、有機農法よりも厳密に人為的な栽培を排除する方法です。
自然農法家として福岡正信氏が有名ですが、氏が実践した農法は無農薬・無肥料に加えて、不耕起、無除草というのが4大原則で、究極の何もしない農業でした。この農法は、空中窒素を固定するマメ科のクローバーと、種籾にミネラル分の補給になる粘土団子を利用することにより、米麦連続不耕起直播栽培として実践されたが、全国には普及しませんでした。しかし、彼の著書「自然農法 わら一本の革命」などは哲学書として世界的なベストセラーともなり、彼の著作に影響を受けたものは、日本全国で様々な自然農法を実践することになりました。
昨日は畑をシェアしている友人に連れられて、自然農法実践者として理想的な栽培を行っている同じ県内の佐久間さんの所に見学に行きました。(運転お疲れさまでした60Kmの長距離でした。ありがとうございます。)
今日お伺いした佐久間さんの栽培も無農薬、無肥料、不耕起、無除草という4大原則の信念を貫いた方法で行われています。畑を見学させていただくと、雑草がすべて抜かれ耕されて茶色になった畑の真ん中に、緑の草が青々と一面に茂るまるで別世界のオアシスのような畑。これが佐久間さんの畑です。自然の力を信じて、極力手を加えず大地がもたらしてくれる作物という自然の恵みをいただく。
作物の周囲には雑草が元気に生えています。
わたしはこんなに素晴らしい農法は無いなと感じます。恐らくこの写真をみれば、化学合成農薬、化学肥料を使って土地に負担をかけさらにトラクター等で土地を耕しミミズなどの益虫の命を絶ち、土地を丸裸にし痩せさせる方法と、人が極力手をかけず、ミミズなどの土壌を肥沃にしてくれる昆虫や有益微生物と共生し自然のままの状態を保ったままにしたまま作物を育てる方法の差を感じてもらえると思います。
福岡 正信さんの言葉を借りれば近代農法とは、
「いわゆる現代の近代農法というのは、自然を生かして、自然のめぐみを収穫するというのではなく、窒素、燐酸、カリを合わせて、米、野菜、果物を合成している加工業のようなものです。人工的なものだから、味も自然なものと違う偽物でいろんな肥料や農薬の加工製品にしか過ぎない。」
という事で、現在私たちがスーパーなどで購入し食べている野菜はほとんど色んな肥料や農薬の加工製品で、自然のモノじゃないっていうことです。それでは、本物の野菜ってどんな感じなのでしょうか?佐久間さんの畑から取れた人参をお見せしましょう♪この人参、形はデコボコとして味わいがあり、確かにスーパーで売っているいわゆる形が揃った人参とは違うかもしれません。でも、この大きさと太さを見てください。よく肥料をやらないと、大きくならないと信じていらっしゃる方も多いと思いますが、この人参は無肥料なんです。肥料は刈った雑草と土地の栄養分だけで、化学肥料も有機質肥料も一切使っていないのです。
佐久間さんの畑で採れた人参です。
また店頭に並ぶ綺麗な野菜と違って、こちらの人参の種は固定種と言ってその土地の気候と土壌にあった様に作物が栽培の世代を経て段々と品種改良を自然にされていった天然の種を使っています。それに対してスーパー等で並ぶ野菜は色、形を揃い見栄えを良くした一代限りの交配種のF1種を使っています。F1は雄性不稔と言って雄しべのできない障害のある品種を作り出し、一代限りしかちゃんと育たないように品種改良された作物から作り出された種です。
つまり言ってしまえば奇形から生まれた野菜を私達は食べているのです。
F1の種は元々雄性不稔という不妊の性質を持った品種改良されたものですから、そこから育った野菜を食べると動物実験では不妊になってしまうリスクが高くなるという報告も有ります。「作物を食べて不妊になる?」なんかどこかで聞いたことありませんか?そうですね遺伝子組み換え作物と似ていますよね。雄性不稔は自殺する種子と言われる遺伝子組み換え作物ほど性質がはっきりしているわけでなく、翌年も種は取れますが、前年と同じような形の揃った大きさの作物はその種からは育たないので、F1種では毎年種を買う必要が有ります。
雄性不稔(F1)に関して詳しくは過去記事を参照にして下さい。
「種が危ない」不妊遺伝子を持った野菜を食べる私達
http://ameblo.jp/friends-dc/entry-11379255485.html
ここで私たちが考えていかなきゃいけないのは、「近代農業で育てられた奇形から生まれたF1の種を使い農薬や肥料の合成品の形の揃った野菜と、無肥料、無農薬で育てられた形は不揃いかもしれないが、大地が育てた天然の野菜とどちらを食べてみたいですか?またどちらの方法を作物を育てるのが良いと思いますか?」という事だと思います。
それにこの自然農法っていうのは極力人がやる手間を省き自然に任せる農法なので、これを実践することで私達は皆働かなくて良くなるのです!これって朗報じゃありませんか?月曜日になると「会社に行きたくないって思っている方どの位いますか?」
た福岡 正信さんの言葉を借りれば、
「だいたい、私は労働という言葉が嫌いなんです。別に人間は働かなきゃいけないという動物じゃないんだ。働かなきゃいけないということは、動物の中でも人間だけですが、それはもっともバカバカしいことであると思います。どんな動物も働かなくて食っているのに、人間は働いて食わなきゃいけないように思い込んで働いて、しかもその働きが大きければ大きいほど、それが素晴らしいことだと思っている。ところが実際はそうではなくでですね、額に汗して勤労するなんていうことは、一番愚劣なことであって、そんなものはやめてしまって、悠々自適の、余裕ある生活を送ればいい。また熱帯にいるナマケモノのように、ちょっと朝晩出て行って食料があったら、後は昼寝して暮らしている。こうゆう動物の方がよっぽどすばらし精神生活をしているんじゃ無いかと思うんですね。」
この言葉ってとても魅力的で真理をついていると思いませんか?私は果実を育てて熱帯のナマケモノのような生活を送るのが夢なんです。もちろんそこに至るまでに家族との調整等乗り越えなくてはいけない事も山積みですが、「ナマケモノのようになりたい!」っていう願望が強ければ必ずそうなれるって信じています。他にもナマケモになりたい方はいらっしゃいませんか?もしいらしたら、是非意見交換して下さい。ナマケモノへの近道を探りましょう♪
最後に佐久間さんから聞いたお話をまとめてご紹介
Q佐久間さんの自然農法はどういう農法ですが?
A基本的に不耕起、無農薬、無肥料、無除草の信念を持ってやっています。始めた頃は、土壌改良をしようとして、山から草をかって畑に運びそれをまいたりしていました。しかしながら、そうする事で、本来畑には生えないような外来種の雑草が生えたり、かえって作物が弱くなったりしてしまうことがあったので、基本的には作物を作らず土地を寝かせ土壌改良は自然に任せるのがいいと思っています。
Q雑草対策はどうやってされていますか?
A作物を植え付けるところは刈り取って、根が邪魔な場合は除去することも有りますが、雑草は基本的に除草しません。夏場は雑草の丈も高くなってくるので、その場合は日照にも影響するので刈り取ります。
Q固定種はどうやったら手に入りますか?
A種の交換会が全国で行われていますし、インターネットで入手したりしました。またホームセンター等でも、何々交配やF1と書かれていないものは固定種の可能性が高いです。
Q虫害対策はどうされていますか?
A作物の受けから刈り取った雑草を被せたりして、虫害を防ぐことがありますが、殺虫剤などは使いません。
Q本当に有機肥料は使わないのですか?
A以前は生育の悪い部分に有機の肥料をかけたりしていましたが、結局作物が弱くなったり虫害にやられたりするので、現在は肥料を使っていません。
Q農薬、化学肥料を使っている栽培についてどう思われますか?
A従来の農法でF1を育てている農家さんでは収穫の前日に消毒剤などの薬剤を撒いたりしています。また農業仲間でも農薬の影響なのか、病気でなくなる人も多いような気がします。
Q大きく育てるために間引きはされますか?
A大きくなってきた作物から順番に収穫するようにしているので、基本的に間引きはしません。
形や大きさが揃わなくても味は変わらないからですし、固定種の場合はF1種のように一斉に収穫期というような育ち方はしないからです。
Q自然農法を学ぶためにはどうしたらいいですか?
A有機農業研究会というところで、定期的にイベントをやっています。
そこのHPで講演会などもやっていますので、良かったら調べてみてください。
http://www.joaa.net/
Q放射能に関してはどうされていますか?
A通常の生産者さんでは測定値を公表しない、低レベルの放射線でも検出された報告を消費者の方にしています。しかしながら、その事で放射線が検出されたと誤解を受けることもあり、野菜の購入を断られた事が有りましたが、いつでも生産者として正直に信念を貫きたいと考えています。
Q台風や風の強い時の対策は?
Aソルゴという2から3mに育つキビなどを畑の周囲に植えたり、防虫ネットを利用したりしています。
手前にソルゴが生えています。
Q佐久間さんの野菜はどうやったら買えますか?
A自然農、不耕起草生、無農薬、無化学肥料のセット野菜
一口2000円(送料600円)
隔週、月1、不定期等お客さんの都合でお付き合いください。
畑にあるもの貯蔵してあるもののみのおまかせセットです。
そこから献立を工夫してください。それが未来のカタチだと思っています。
さくま草生農園
千葉市東庄町小南967
電話0478-87-0376
メール s.s.sakuma.954@softbank.ne.jp
佐久間さん奥さん丁寧に色々と教えて頂きありがとうございました。信念をもって作物を育てている姿勢に感動しましたし、お話をお伺いして、ますます自然農法に魅力を感じることが出来ました。そしてナマケモノ生活にも。大体働いたりお金が無ければ食べていけないなんて人間だけですよね。お金を使っている野生動物はいません。佐久間さんの農園のお野菜を是非頂いてみたいです。また雑草の生え具合等が気になるので今度は是非夏場の様子を見せて頂きたいと思っています。宜しくお願いします。
佐久間さんと奥様。パワーを感じます。
それから最後にマネーカルトからの脱出(ナマケモノを目指す)為に、ペンタゴン完全支配やムーンマトリックスの翻訳をされている為清 勝彦氏が指針となるガイドを作ってくれています。ご興味のある方は是非ご参考にして下さい。完全支配に向かうこの世の中ですが、そんな中でもこれからどうした良いのかのヒントが得られると思います。
「では何をすればいい?何ができる?」PDF版
http://tamekiyo.com/documents/original/whatcanido.pdf
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自然農法でナマケモノをめざそう♪
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