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糖質制限、玄米菜食、果物・葉食と血液データ

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こんにちは
今日は果実・葉食中心の食事をして4ヶ月弱経ったので、血液検査をしてみましたのでご報告します。

これまでの経過ですが、2011年の2月に術前の血液検査をして、その後9ヶ月間糖質制限食を、その後3ヶ月間特に制限せず普通の食事、それから6ヶ月間玄米菜食。そして、最後に約70%をローフードの果物・葉食にして4ヶ月弱経過しました。

今回は血液検査の中で変化が見られた、タンパク質、脂質、糖質の代謝に関連する項目と鉄分と免疫力の指標になる分画を含めた白血球についてデータをまとめています。その他の項目については大きな特筆すべき変化は無かったと思います。以下が検査結果です。


ダイエット前 糖質制限6M 玄米菜食6M 果実・葉食4M
総蛋白 7.7 7.2 8
アルブミン 4.6 4.2 4.6
尿素窒素 9.1 19.2 10.2 5.3
クレアチニン 0.57 0.55 0.56
総コレステロール 188 223 171 179
LDL 115 106 93 91
HDL 81 96 66 62
中性脂肪 101 159 136 118
HbA1c 5 4.7 4.9 4.7
白血球数 4100 6900 3800 3100
好中球(%) 44.9 68 51 49
リンパ球(%) 43.1 25 39 41
ヘモグロビン 13.6 14 13.3 14
血清鉄 71 82 106


今回の検査項目を分かりやすいように解説をもうご存知の方も多いと思いますが、念の為に下記に簡単に記載してみます。

総蛋白とは:
栄養状態を維持するアルブミンと免疫防御に働くグロブリンを合わせた物質です。健康な人は総蛋白の値が一定の範囲に収まりますが、病気によってはその比率が増減し、特に栄養、肝臓、腎臓の状態で大きく変化します。総蛋白の基準値は「6.5~8.2g/dL」です。総蛋白は肝臓で生成されますので、基準値より低い場合は栄養が摂取できていなかったり、消化器が肝臓まで栄養をうまく運べないといった、他の臓器の病気も考えられます。

尿素窒素:
尿素窒素(BUN)とは、血清成分からタンパク質を取り除いた残りである残余窒素の30~40%を占める成分です。生命活動のエネルギーとして使われたタンパク質の燃えかすとして生じるアンモニアを無害化するために、二酸化炭素と結びついた結果できたものです。通常、尿素窒素は腎臓でろ過されて尿中へ排出されますが、急性や慢性の腎不全などで腎臓の働きが低下すると、ろ過しきれない分が血液中に残ってしまい、尿素窒素の値が高くなります。
また、タンパク質の取りすぎ、大量の消化管出血、甲状腺機能亢進症、悪性腫瘍、脱水症状の場合も数値は上昇します。逆に数値が低い場合、タンパクの摂取不足が考えられます。その他、尿素のほとんどすべてをつくっている肝臓の働きが悪い場合、すなわち重症肝障害、肝不全などでも数値は低くなります。

HbA1c:
高血糖状態が長期間続くと、血管内の余分なブドウ糖は体内の蛋白と結合します。この際、赤血球の蛋白であるヘモグロビン(Hb)とブドウ糖が結合したものがグリコヘモグロビンです。このグリコヘモグロビンには何種類かあり、糖尿病と密接な関係を有するものが、HbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)です。正常値は、4.3~5.8%で、6.1%以上であればほぼ糖尿病型と判断して良いことになっています。なお2012年4月1日より、これまで使用していた数値(JDS値)よりおよそ0.4%高くなっています。

白血球の分画:
一般に白血球といっているのは、5種類の重要な白血球(好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球)を総称しているもので、これを白血球分画といいます。これらの分画にはそれぞれ異なる形態・性質があり、正常な状態のときはそれぞれの占める割合が一定範囲内に保たれていますが、からだになんらかの異常が発生するとお互いの比率に変化が現れます。

好中球と白血球のバランス:
免疫力が高いが低いかはこの2者の比率で、検討をつけることが出来ます。好中球はが大腸菌や死んだ細胞の死骸などサイズの大きな異物を食べて処理し、リンパ球はそれよりも小さな、変異した細胞やウイルスなどを駆逐します。好中球の寿命は2~3日と短く役目を終えると組織粘膜を死に場所にして活性酸素を放ちます。顆粒球とリンパ球の比率は常に変動します。理想的には「顆粒球=54~60%」「リンパ球=35~41%」といわれています。活性酸素を増大させないために、またリンパ球の活発な活動を妨げないためにも、顆粒球の比率を60%以内に抑えることが重要だといえます。

ヘモグロビン:
ヘモグロビンは、酸素と結合するヘムという物質と、グロビンという蛋白質が結合してできていますが、ヘムの合成には鉄が必要です。鉄が不足するとヘモグロビンの産生がうまくいかなくなるために赤血球1個あたりのヘモグロビンが減り、赤血球の大きさが小さくなって、小球性低色素性(しょうきゅうせいていしきそせい)の鉄欠乏性貧血になります。貧血の90%以上がこの鉄欠乏性貧血です。

血清鉄:
血清鉄は血清中に含まれる鉄分のことで、鉄欠乏性貧血の有無を検査します。血清鉄の基準値は男性が「70~170μg/dL」、女性が「60~130μg/dL」です。鉄欠乏性貧血で低下し、鉄分の多い食品、赤血球を作る良質なタンパク質、鉄の吸収を高めるビタミンC、血を作るビタミンB群と葉酸を食べることが大切です。



(考察)
栄養状態を維持するアルブミンと免疫防御に働くグロブリンを合わせた物質である総タンパク質は、動物性タンパク質をかなりの量摂取していた糖質制限食の時の7.7比べ、玄米菜食では7.2と低下した。しかしながら、果実・葉食では8と動物性タンパク質の摂取時より上回る数字が出ました。しかしながら、人においてのタンパク質の最終産物である尿素窒素の値は当然ながら、動物性タンパク質を積極的に摂取した糖質制限食では、19.2と最も高く、豆腐などの植物性のタンパク質を多く摂取した玄米菜食では、10.2と低くなっています。更に果実・葉食では動物性、植物性のどちらのタンパク質も積極的に取らなかったので、基準値以下の5.3となっています。
 
この意味することは、世間で言われているように動物性、植物性のタンパク質は必ずしも積極的に摂取する必要はなく、人間本来の食性である果物や葉性の野菜に含まれている成分のみで身体を維持して行く事は十分可能であるということだと思います。(最後にフルータリアンダイエット著者グラハム博士に登場してただきタンパク質神話を否定してもらいます)但し今回は完全な果物・葉食と言う訳でないので、完全にそうした場合にどの様な結果が出るか検討する事が今後の課題ですが・・

また総コレステロールについては、植物性の食品にはコレステロールは含まれないため、糖質制限食時の値223から玄米菜食で171、果実・葉食で179と低下しました。

必要なコレステロールの大部分は食事由来でなく体内で合成されるので、食事からコレステロールを摂取しなくても必要なコレステロールは維持されると今回の結果から言えると思います。なお、今回は動物性タンパク質を積極的に摂取する糖質制限食を6ヶ月継続した総コレステロールのデータだけを載せたが、実は9ヶ月間続けていて9ヶ月目には総コレステロール値は252まで上がっていました。仮にその様な食事を続けると私の場合にはとても危険な結果を招いた可能性があると思われます。
(人間の生理はそう違わないと思うので、私がそうであれば他の人もそうである可能性は非常に高いも思われますが・・)

また中性脂肪についてですが、糖質制限食で159、玄米菜食で136、果実・葉食で118と徐々に数値が下がってきている。ここでよく誤解され言われていることに「果物は食べ過ぎると中性脂肪を増やす。」ですが、私の身体においてはそれは全く根拠のない事であると言えると思います。

それから糖尿病の指標となるHa1cについてですが、これは糖質制限食時に4.7、玄米菜食で4.9、果実・葉食で4.9と食時による変動はあまり見られませんでした。という事は果物は糖尿病に良くないとよく言われますが、それも全く根拠のない事である事が分かります。ただ、果物の食べ方には少し工夫が必要で、血中に脂質が沢山あると糖の吸収が遅れ高血糖を引き起こすため、大量の脂質と一緒に果物を食べるのはNGです。ですから、おかずに天ぷらやカツを食べた後に食後のデザートとして果物を頂くのは良くない食べ方の一つであります。

次に白血球数についてですが、糖質制限食事時6900、玄米菜食時3800、果実・葉食時3100となっていて、段々数値が下がってきています。また同時に白血球の分画のうち好中球とリンパ球の比率を見てみると、糖質制限食事好中球:リンパ球=68%:25%、玄米菜食時51%:39%、果実・葉食時49%:41%、と推移しています。一般的に免疫力の高さを見るときには好中球とリンパ球の比率を見ますが、玄米菜食と、果実・葉食ではほぼ同じような比率で、免疫力は高く維持されていると言えます。それに対して、糖質制限食事には好中球の比率が60%を超えて、リンパ球比率が30%を切っています。この時に特に感染症にかかっていたわけでもないので、病的な原因が思い当たりません。それで私の考える仮説は、「この変化は加熱食が影響したのでは無いか?」です。



加熱食と白血球の関係については、グラハム博士が8:1:1フルータリアンダイエットで詳しく記述してくれているので、再度引用します。

きみしぐれさんのブログから引用)

いくつかの研究によると、調理(加熱)された食べ物が血流に入ると、しばしば人間の免疫システムは、バクテリア、ウィルス、菌類など異物の病原菌が入ったときと同じ反応をすることがわかっている。身体は、白血球という軍隊を送り込み、まさに食べ物を攻撃させるのだ。この現象は、その結果として起きるAIDS の進行と関係しているが、生食をしているときには発生しない。調理(加熱)して食べる生活とアメリカ文化の二大死因である癌と心臓病の間には、直接の因果関係が存在する。この因果関係については何十年間も多くの研究がなされ、証拠が積み上がっている。肥満もまた、食べ物を調理(加熱)することと直接に関係している。加熱した食べ物は栄養的に劣っているが、それが一般的に調理(加熱)した物を食べ過ぎる理由の一つである。胃は満腹になっても、細胞は栄養を渇望しており、栄養的に飢餓状態のままなのである。
調理(加熱)された食べ物の破滅から脱するためには、我々は文化全体として、貧しい健康、早い死、病気に支配された昔に向かう食べ方をして、自らを蝕んでいることを認識する意志を持たなければならない。アメリカ人は、ますます多くの調理(加熱)され加工された食品を食べていながら、肥満や若年性糖尿病の激増を懸念し、増え続ける医療コストの驚異的な金額を心配している。個別の問題をつなぎ合わせて全体像を把握して公表している人はほとんどいないようだが、こうした問題が大きな社会問題になるにつれ、クリティカル・マス〔社会を動かすだけの十分な人数〕に達する日も遠くないと私は予測する。

調理(加熱)は、人間が採用した最悪の「健康」習慣である。酵素を破壊するだけでなく、ほとんどすべての既知の食物因子を撹乱・破壊する。調理(加熱)により、食べ物に含まれるミネラルが、組織破壊され、酸化し、利用不能になる。タンパク質からアミノ基を取り去り、人間の栄養にとって無価値にする。どのような調理(加熱)にさらされるかによるが、丸ごとの完全な状態が無価値の灰に劣化するところまで、食べ物の価値を落とす。
無機のミネラルへの還元、糖と澱粉のカラメル化、タンパク質の凝固とアミノ基の除去、毒性のアクロレインでいっぱいの脂肪、生命力を奪われたビタミンなど、調理(加熱)の程度に応じ、食べ物は無価値になるだけでなく、その灰は身体の中で毒性の残骸になる。
調理(加熱)した食べ物が身体の中で毒になることは、簡単に示すことができる。
白血球は、血液中で清掃係の役目を果たしている。正常な白血球の数は約3 百万である。毒性の物質が血流に入ると、血液を清掃するために白血球の数が急激に増加する。調理(加熱)された食事をすると、通常、白血球は千5 百万、ときには千8 百万以上にも増加する。
生の果物の食事をした後では、通常、目立った増加は見られない。

以上より、このようなルールが導き出せる。生で食べられるものでなければ、そして、自然の生きた状態で味覚をそそる美味しいものでなければ、それは人間の食べ物ではない。



(引用終了)

これを踏まえて私の仮説は、「食事から摂取する加熱食の割合が減ったので、毒物を処理する白血球数が減少し、身体の日常的な負担が減ったため白血球数を高くする必要が無くなったため、自然に白血球数が減ってきた。」

ただ、現在はまだ関東も311の放射能の影響下にあるっていう人もいるし、こんな事言っても信じてもらえないかもしれないけど、特に体調が悪いとかそういう事も全くなく、家では先日家族全員、職場ではスタッフが風邪をひく中自分は無事でしたし、免疫力が弱っている等ということは全く感じていませんので、この仮説を考えてみました。

そして、最後に鉄分ですが、ヘモグロビンの値が糖質制限食事には14.0、玄米菜食時には13.3、果実・葉食時には14.0。血清鉄は糖質制限食時に71、玄米菜食事に82、果実・葉食事に106と、なっています。

これも「鉄分の補給にはレバーなどの動物性のタンパク質を摂取すべき」という世間の常識と反して、果物・葉食時には問題ない数値が出ています。但し、玄米菜食時にはフィチン酸がミネラルの排出をするというのが有るので、個人的には玄米菜食は長期間継続することで更に鉄分などのミネラルの排出をしてしまうという欠点がある可能性があると、考えています。

ですから解毒という意味で玄米菜食は短期的には素晴らしい食事方法かもしれませんが、長期に継続するものでは無いのかな?と、思っています。

(結論)

こうして見てくるとやはり人間本来の食事である果物・葉食をしている限り、タンパク質も脂質も鉄分も欠乏する事はなく、果物は正しい食べ方をしている限り、必要な栄養素を全て含んでいるということです。また糖質異常も引き起こすことも私の身体ではありませんでした。

しかしながらこうした食事をしていると、周囲からしばしば「タンパク質不足で病気になりはしないか?子供の朝食は果物だけで、大丈夫か?」等の心配をされることがあります。だけど、今回の血液検査の結果からそれは全くいらない心配であることが解って、とてもスッキリしました。皆さんも私の身体と生理的な構造が似ていると思われるようであれば、果物・葉食で本来の人間の姿を取り戻す旅に出掛けませんか?大丈夫難しいことは何もありません、まず試しに朝食をフルーツにしてみて下さい。それだけで、体重が大分減るかもしれませんよ!
「果物嫌いだって!」その場合は不食を目指して日光浴をすると良いかもね♪

最後にグラハム博士に再度登場してもらい、タンパク質神話をしっかり否定していただきましょう。


(8:1:1フルータリアンダイエットから引用)

■ すべての植物性の食品にはタンパク質が含まれている
毎日の必要なカロリーを満たすために十分な食事をしていれば、タンパク質から約5%のカロリーを摂取することを避けることは難しい。すべての植物性食品にはタンパク質が含まれており、たとえ白米だけの食事をしたとしても(これは推奨されないが)、その日のタンパク質は8%ということになる。だが、それは「正しい種類」のタンパク質だと思うだろうか?

タンパク質は、単純な建築ブロック(アミノ酸)を組み合わせてポリペプチド鎖にした複雑な分子である。タンパク質の合成には、約20 種類のアミノ酸が使用され、その内の8~9種類(人によって見解が異なる)が必須とされている。栄養で「必須」と言う場合、その栄養素は身体が合成できないため食べるなどして摂取しなければならないという意味である。 修正されたタンパク質の神話1970 年代には、食事の度ごとにすべての必須アミノ酸を得ることができるようにタンパク質を組み合わせることに人々は腐心していた。後の時代の調査により、そのような必要はないことが判明し、事実
、『不完全なタンパク質理論』の著者Frances Moore Lappe は、20年後に完全に間違っていたと述べて、撤回している。確かに人間は全種類の必須アミノ酸を必要としているが、それを一緒に、しかも、毎日、食べる必要はない。

タンパク質の摂取源
我々が必要とするタンパク質を作る材料は、食事のタンパク質だけではない。それどころか、人体は毎日、体内の100~300g のタンパク質を効率的にリサイクルしている。人体には新しいタンパク質を作る材料としてアミノ酸のプール(貯蔵)がある。我々は、食事で得るタンパク質や体内にあるタンパク質を分解しては、このプールにアミノ酸を加えている。食事の度ごとに特定の食べ物を選んだり、組み合わせに特別な注意をしたりする必要はなく、ヴィーガンの食事で簡単に必要量のタンパク質を満たすことができる。

(引用終了)











 

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