こんにちは♪
私の方は最近、ありがたい事にこの年になって友人(お化けじゃないよ、人間だよ)が増えたので、とても楽しい日々を元気に過ごしておりました。
さて、友人が増えると話す機会も増えるもの。はたして私は「きちんとコミュニケーションが取れているかしら?」この年になって気になり(今更~って突っ込まないでね・・)、野口 敏さん著の「人に愛に運に恵まれる人の話し方 恵まれない人の話し方」と言う本を読んでみました。
読んでみて一番為になったのが、ネガティブな感情についての野口さんの考え方です。
昨今のポジティブシンキングブームで、割と世間では「常にネガティブな事は考えちゃいけない。常にポジティブに考える必要がある。」などとしきりに言われ、ポジティブ信仰が流行っていますよね。
でもそうは言ってもネガティブな事を考えないようにしたり、ネガティブな感情を無視する事ってなんだか不健康だと思いません?無理やりそうした感情を抑圧し認知しないように蓋をしても、その感情は自然に消えはしないので、そうなると、身体に不調をきたしたりします。
ティク・ナット・ハンの気づきの瞑想の本でも、そうした感情は「ああ今私は怒っているんだな。悲しんでいるんだな。」と言うように、はっきりと認知しその感情を味わい尽くすことではじめて色んな気づきが得られると言っていました。
「感情に気付いて味わう。」勿論それだけでも素晴らしい方法論だと思うんですが、野口さんはそのもっと先を行った解決策を提案してくれています。
何だと思います?
野口さんはこんなことを言っています。
「どうぞネガティブな気持ちを見つけて下さい。そしてそれを楽しんでください。それが本当にポジティブになれる秘密です。」
私はこの一文をみて素晴らしいな~って、思いました。
最近なるべくポジティブな事ばかりを考えようと、頑張っていたのですが、頑張れば頑張るほど怒りや不安等のネガティブな気持ちが魑魅魍魎の様にモクモクと湧いてきます。お化けを無理にツボに閉じ込めて家に置いておいたら、いつお化けが出てくるか不安でしょうがないですよね。それよりもそのお化けをツボから出して、友達になって一緒に楽しんじゃった方がどれだけ人生を謳歌出来るでしょうか?それに仲良くなってみたら実はそのお化け、魔法のランプのジーニーの様にご主人様の願いを叶えてくれる素敵なお化けかもしれません。
そう思うと私たちのネガティブな感情も実は魔法のランプのジーニーの様に、とても役立つものに思えてきます。
本文中にこんな例えが載っています。
(以下引用)
まず、相手を嫌いと感じるのなら、素直に「私はこの人が嫌いなんだな」と認めます。相手と話す時にも「わたしは この人が嫌いなんだなあ」とはっきり思いながら接して下さい。つまり自分の気持ちに素直になるのですね。すると、不思議な事に今までよりも冷静になれて、落ち着いて話が出来るようになります。
実は、あなたが嫌いな人と会った時に闘っているのは、相手ではなくあなたの中にある気持ちだったのです。「嫌いな人」「合わない人」は、あなたが「感じたくない、避けたい」と思っている自分の気持ちを、あなたにまざまざと見せてくれる人と言えます。
例えば強引に自分の意見や考えを押し付けてくる人が苦手な人は、その相手によって普段は見ないようにしている「自己主張できない私」に直面させられることになります。
(引用終了)
最後の「自己主張できない私」に直面させられることになります。という行は、あくまでも一例なので、その他にも「自分の意見や考えを押し付けている私」「なぜか周りにそんなタイプの人が多いその理由」などに気づくことも有るかもしれませんね。
ということで、「嫌い」という感情は実は自分にとって大きな気づきを運んでくれるとても役に立つものです。だから、嫌いの感情が自分の中から湧き出てくるのを抑えるのは、自分の成長のチャンスを潰している可能性があります。これから、ネガティブな感情の事を「ジーニー」と呼ぶ事にしようと思います!ジーニーは夢を叶えてくれる幸せの精!だとすると、ジーニーを閉じ込めておくよりも、外の世界に出て来てもらい願いを叶えてもらいましょ!だってそっちの方がお得だから。そんな風に言うと打算的だな~って、思われるかな?打算的だなって思った方、私の考え方が嫌いだなって思った方、ジーニーに願いを叶えてもらうチャンスですよ!
こんな風に考えられたらどうかしら?ネガティブな気持ちも楽しめそうじゃ有りませんか?
それから、この本の中でもう一点、とっても心に残ったフレーズは、
「自分をすぐに確実に幸せにする方法は、「他人に温かな気持ちを送る」これだけ!」という所。
この部分も是非覚えておきたいので、ここに書き出しておきます。
(一部引用)
私たちは他人との間で気持ちをやり取りしています。あなたが近所の人に「おはようございます」と言う時も、スーパーのレジ係の人に「ありがとう」と言う時もあなたは相手に気持ちを送り、相手からも気持ちをもらっています。この時私たちは、相手からもらう気持ちには敏感ですが、自分が送った気持ちには無頓着な場合が多いです。しかし幸せになりたいのなら、もっと自分が送る気持ちに敏感になってください。
不幸せな人は相手からもらう気持ちばかりに目をやり、自分が他人にネガティブな気持ちを使っていることに中々気づけません。だからますます不幸の深みにはまっていきます。
優しく喜びに満ちた気持ちを他人に送っていれば、自分はいつも明るく楽しく幸せです。冷たく閉ざされた気持ちを送っていれば、自分自身にその気持ちを送っているのですから、寂しく悲しい日々になるでしょう。
そしてさらに驚きの事実をお伝えしなければなりません。あなたが日々創り出している気持ちからあなたの現実が生まれてくるのです。幸せで喜びに溢れた気持ちをいつも使っている人は、その気持ちにふさわしい人々に出会い、仕事も恋もお金も上手くいくのです。恵まれるのです。
暗く否定的な気持ちを使い続けていれば、意地悪で冷たく害をもたらす人々を引きつけて、トラブル、病気、失業、失恋、離婚などを招き寄せます。
(一部引用終了)
いかがですか?自分の人生を豊かで幸せにしたかったら、今すぐ「優しく喜びに満ちた気持ち」を相手に送ってみませんか?その気持ちは実は相手ではなく自分自身に向けて送っていたのですよね~。そりゃそうですよね、体内で思考し言葉が生まれて発信されるいる訳なんだから、自分は地震で言えば震源地みたいなものです。震源地から近ければ近いほどその被害の影響を受けるのは自然の理。
自分の人生が上手く行かない時、これからは「あいつのせいだ!環境のせいだ!」と言う前に、相手に自分がどんな感情を送っていたかチェックしてみよう!
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