ここ2~3ヶ月血液観察でLSG(リーキーガット症候群)の状態が良くなっていたので、ついつい小麦を解禁し、パスタをたらふく食べたり、フランスパンの一本食いを楽しんだりしていたら、喉の調子がず~っと悪く、治らなくなってしまいました。
え!リーキーガットって治るの?
良くなったかな~?と、思うとまた風邪をぶり返すような感じで全然完治しない。
う~ん、これは恐らく小麦を解禁した事に関連しているに違いないと、今日は久しぶりに自分の血液観察をしてみました。
まず、風邪を引いて炎症を起こしているので好中球が異常に多いです。
しかも多核になる前の幼若な核を持ったものが多い~。
そして、中央やや左寄りとその上の未消化のタンパク質の結晶がゴロゴロしています(汗)下の方の結晶には右側から好中球がゴミ処理班として働いています。
実は昨日は小麦を食べたわけでは有りません。主にこの未消化の結晶はナッツ等の種子類なんじゃないかと思います。でも、恐らくここ2~3ヶ月で小麦を解禁したので、小麦中のグルテンの一種のグリアデンがゾヌリンの分泌を促し腸の粘膜の細胞間をこじ開ける仕事をしたので、すでにリーキーガットの状態になっていたので、ナッツ類も容易に透過したのだと思います。
小麦恐るべし!
こうして血中に漏れ出したタンパク質にたいして、体の免疫反応がだまされ交差反応が起き、様々な事故のタンパク質に対する炎症反応を起こします。
例えば甲状腺疾患、関節疾患、ぜんそく、うつ、統合性失調症・・etc
私の場合は咳が続く症状が出続けていたっていのでしょうね。
小麦のグリアジン以外に腸を破壊する例はそう多くなく、コレラ菌や赤痢菌等の病原菌等があるそうですから、小麦の破壊力って恐るべしですよね~。
しかもこちらの論文によるとScandiavian Journal of Gastroenterology in 2006
グリアジンは、セリアック病の遺伝的な因子がない人でもゾヌリンに影響を与えて、リーキーガットを引き起こす可能性があると結論付けていますから、日本にも隠れリーキーガットの人の相当数いるはずですね。私も実際血液観察をすると、未消化のタンパク質の結晶が血中に出てきている例を本当に多く観察します。
それじゃあ、グルテンフリーの食事をすれば、セリアック病が完治するのか?というと、こちらの研究によるとグルテンフリーの食事では68%の人しか完治しないそうです。
後の32%の原因はなんでしょうか?
それは、特に種子に多く含まれるレクチンという毒で、この成分も消化不良を起こしリーキーガットを起こします。
特に毒性が強いのは小麦の胚芽に含まれるアグルチニンというレクチンで現代小麦には多く含まれとても問題のある物質です。この物質は細胞死や炎症性サイトカインを活性化します。
そして実はこのアグルチニンはふすまの部分にも含まれるので、全粒粉の方が多く含まれています。このアグルチニンはグリアジンと同じくらいIgGやIgAの値を上昇させるそうです。Pediatric Allergy and Immunology
またこちらの論文によると、Gut, in 2000レクチンは腸を食品に含まれる有害物質から守る「ヒートショックプロティン」のレベルを減少させるそうです。
こう見てみると、やっぱり種って本来人間の食べるものじゃなさそうですよね~。
でも、そうは言っても美味しいから止められないんですけどね・・。
そして種に含まれる毒性物質で忘れちゃいけないのがフィチン酸です。フィチン酸はふすまや全ての種の外皮に含まれます。フィチン酸は体内の有益なミネラルもキレート作用で排出してしまい、玄米なども長期に渡って摂取するとミネラル不足になっていきます。
マクロビは長期に渡ると逆効果?!
またフィチン酸はタンパク質を分解するペプシン、糖を分解するアミラーゼなどの消化酵素を阻害します。なので、フィチン酸を多く含む食品を食べるとますます体内のタンパク質の消化能力が低下して悪循環~。
(昨日のナッツの食べ過ぎ反省です。)
その他のリーキーガットの原因は、
抗生物質
鎮痛剤
ステロイド等の薬剤
腸内細菌の不均衡
カンジダ症
遺伝子組み換え作物の摂取などです。
今回ご紹介した内容はこちらの記事を参照にしています♪
とりあえず対策としては、小麦を始め種系の食品の摂取を控えてみます!
それにしても小麦の毒性を甘く見ていた~(汗)
良い夕べをお過ごしくださいませ!